パパ、バイバイ

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前話: 念願だった野球部も素直に楽しめない日々
次話: 家賃2万円築30年以上のボロ家

毎日、父親が働きにも出ず、

家で酒を飲んで最悪だったはずです。



念願だった野球部も、

楽しめなかったはずです。



不仲が原因で、

兄が死にそうになったはずです。



でも、なぜか涙がとまりませんでした。

普段、涙を見せないタイプなので、

T君も驚いていました。



☆高校は無事合格

お受験真っ只中で、

離婚を告げられた私。

普通なら何もやる気が出ず、

お勉強どころではなかったかもしれません。



ただ、幸いなことに、

普段のテストは、

そこまで勉強しなくても、

普通の点数が取れていたこと。



絵を描くこと得意で、

美術の評価は良かったこと。

運動も得意なので、

体育の評価も良かったこと。



もあり内申点が良かったのです。

さらに、友人のお父さんが経営している

塾もタダで通わせてくれました。



そんなこともあり、

一発勝負だけど、

平均的な高校に合格を果たします。



☆パパ、バイバイ

合格が決定し、卒業を前に離婚。

父親は同時に自己破産。



私と兄は、母親へ。

父親は一人で実家へ。



お互いの引越し作業で、

マンションの部屋から、

いらないものを捨てたり、

掃除して綺麗にしたり。



父親の持ち物を、

父親が借りてきた軽トラに乗せます。



そして、私たちの新居にも、

ガラガラの台車を何度も行き来して、

運んでいきます。

(新居は築30年以上のボロ家)



そして、すべての作業が終わった後、

私たちは父親を、

マンションの玄関から見送ります。

それまで、あまり関わってこなかった。

父親へ、勇気を振り絞って、



「パパ、バイバイ」



と手を振ります。

ここでも、なぜだかわからないけど、

涙が出そうになりましたが堪えます。



そして、去っていく父親。

一人で隠れて泣きました。



全然良い父親じゃなかったはずです。

会話もほとんどしませんでした。

彼を尊敬したことなんてないはずです。



でも、なぜか悲しい。

家族が離れ離れになるのは、

本当に悲しい。

涙が止まりませんでした。



その後、新たな生活が始まる。

超ボロ家へと移動します。

(どれだけボロ家かは後ほど)



☆絶対同じ思いをさせたくない

腐った家庭環境でしたが、

両親が離婚し、

家族が離れ離れになること。



これは、めちゃくちゃ悲しいことです。

とても辛い思いをしました。

何度も泣きました。

その経験から、



「私は絶対こんな家庭にはしない」

「絶対、子供に同じ思いをさせたくない」



という気持ちが強くなりました。

こんな経験をしたからこそ、

死ぬ気で頑張れたのだと思います。



そう思えば良い経験かもしれませんが、

絶対に同じことをしないと決めています。



あなたの家庭でも、

同じ目に合わせないでください。

だからこそ、



「嫁さんが働いてくれるから大丈夫」

「ウチの会社は給料が

安いから仕方がない」

「不景気だから仕方がない」

「自分には起業する自信がない」

「俺にはそんなスキルが無いから」

「残業が多くて時間がない」

「遅くまで仕事をしていて疲れている」

「家ではゆっくり休みたい」

・・・etc



という甘えを捨てて、

今、頑張らなければならないのです。

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家賃2万円築30年以上のボロ家

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