占いを実行して、占いの意味を知る 【そして、多くの人へ】

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前話: 占いを実行して、占いの意味を知る 【行動】

 

私はできる限り応援をした。それでも私は微力だった。

毎月変わる開運ランチを一番乗りで食べに行くくらいしかできない。

店長さんは、占いを表舞台へ、と立ち上がったのだ。

 

そんな開運カフェも、もうじき丸3年になる。近くで見ていて本当にこのお店は頑張ったなぁ、と思う。私が想像した通り、開業当初はとても風当たりが強かった。同業者からの嫌がらせもあったし、紆余曲折しながら何度も舵を切り替えた。私は毎月楽しみに通っていたが、9つの星ごとの開運ランチはまだまだ理解できる人は少なかった。今ではカフェを縮小して講座を行うことが増えている。教えてほしい、という要望が増えたのだ。1日中鑑定をしている日もある。もちろん、金額は跳ね上がっているし、内容もプチどころではない。店長自ら買い出しに行き、開運グッツの販売もしている。それは驚くほど安価で、その人に対して運気が向上するものを、店長が見立ててくれる。

「高価な物だと、これさえ持てば大丈夫、って思ってしまうでしょ?

 そうじゃないんです。これらは後押しをするものだから。まず自分が動くきっかけを、作るものでないと。そして、風を起こすんです、風を。そうすることで動き出すものがあるんですよ。運勢は〝動″から始まるんですから。」

と言って、ニコニコしていた。

 

あるときニュースで、30年くらい前に人気だったギャグマンガの舞台化の話を知った。

いまさらなぜ? と思う話だ。それでもその漫画家が開運カフェを訪れていることを、私は知っている。きっとその漫画家も開運カフェで自分の中の風の起こし方を知り、もう一花咲かせに立ち上がったんだと思う。これからも自分のやりたいことをつき進めて、沢山の仲間たちと充実した日々を送るのだろう。私にはそれが見えるようだった。

だって、私もそうだから。

病院に行って、手術ですね、と言われたお客さんを、整体の施術で手術を回避できた人は沢山いたし、不定愁訴の人たちが元気になって行く姿も沢山見た。漢方薬の先生や歯医者さんにも相談して、施術だけでは追いつかない人に様々な改善案も提案している。例とえば、犬歯がほかの歯に当たると、ふくらはぎの電圧が変わる、ということが歯医者さんの学会で話に出ている。歯医者さんからすれは関係のない話だが整体師としては違う。筋肉は電気信号が神経に伝達されて緊張・弛緩をするものなので、犬歯のせいで電圧を変えられると吊ったりするのだ。それが夜間に起こる歯ぎしりのせいで足が吊っているならば、私の施術以外にマウスピースの着用や、噛み合わせの治療を歯医者さんにお願いすることになる。そんなことをイコールで結べる整体院はまだまだ少ない。でも私は知っている。

また、外反母趾から腰痛を引き起こしている人に腰の施術だけでは繰り返すだけだと、外反母趾対策用の靴下の取扱店にもなったし、冷え取り用の足首ウォーマの会社とも仲良くしてもらっている。フットバスのバスソルトは開運カフェで月光浴をしてもらった岩塩を使用して、驚くほどの血行促進と厄落としの効果を上げているし、冷え性対策として毛細血管を強化するのにルチンが効果的だと自分で実験してよくわかったので韃靼蕎麦茶を販売していた時もあったし、蕎麦アレルギーがある人にはピーマンで代用できることも分かったので家庭菜園でピーマンを栽培して販売していた時期もあった。医療の神様の追っかけをして、先日大阪にも行ってきた。そこには快眠のお守りがあったし、癌を取るお守りもあった。そしてそれらは必要な人に渡って、不眠を快眠へと導いた。お守りごときで何が変わるの?と言う人には効かないかもね、と言って渡さない。何が効くかどうかは本当に個人個人違うから。症状が軽度か重度かで施術期間も変わってくるし、方法も変わってくる。私は魔法使いではないので、ちちんぷいぷい、はいこれで何もかもよくなった、とはいかない。不思議に思うかもしれないが、性格が筋肉に出ていることはよくある。なんだか占いと似ているな、と思う。本当に一人ひとり対処が違うのだ。私はそれを網羅しようと思う。

また、事業計画でも上げたように、1対1でとことん話を聞くことに重きをおいている。

これは案外病院ではやってくれないので、私の店ではこの需要が一番多い。

ちょっと世間一般の整体院とは違うと思う。でもそれでいい。

さらには、空き時間には花壇の手入れもできて。

色々勉強することも多くて大変だけど、思い切り自分のやりたいことがやれて、大満足だ。

 

 

その漫画家が店長の似顔絵でロゴマークを描いた。

開運カフェは開運予報士協会を立ち上げていた。

「正しく占いを理解してもらうために」

生徒さんたちが増え、占いに対して正しく理解できる人たちが増えてきたのだ。

ようやく時代が店長に追いついてきた。

そして私も、やっと、息詰まっている人に自信をもって紹介できる占い師、いやいや、開運予報士ができた。これも私のやりたいことのひとつだ。身体の不調を取り除くための、整体師としての、私の人脈と知識と経験と手腕に加わる。

 

すべての人は平等だ、という。それは、そう思う。

ただチャンスをつかむ時期を知らないだけだ。

今、動く時なのか。

今、待つ時なのか。

目の前の道を渡りたい、と思ったとき、車が走ってくれば走り去るまで待つだろう。

車が行き交っていても、渡れるタイミングもある。

それを聞きにいけばいい。

開運予報士に。

困ってから聞きに行くと、リカバーするのに時間がかかる。

困る前に、自分の望みを実行できる時はいつか、聞いて来れれば計画が立てやすくなる。

 

この先の横断歩道が青になったから、今はここには車がいっぱいですけど、

じきに停止しますから。

その時にさっと渡っちゃいますか。

あ、でもバイクがすり抜けて来てるから、横断歩道まで歩きます?

ラッシュの時間帯を越せば、ほとんど車の通らない道ですし、

ここを渡るにはその時の方が安全ね。

来月になれば歩道橋もできますけど。

 

自分が杖を突いているなら、横断歩道まで行って渡ればいい。

瞬発力に自信があるなら、流れが緩やかな時に車の間をすり抜けていけばいい。

その人その人によって状況が違う。持っているものが違うのだ。

行けると思って進んで、立ち往生してしまうときもあるだろう。

右から、左から、車がやってくる。

開運予報士はビルの上からその道を見渡している。

もうすぐ、車の流れが止まるよ、とか、だって今ラッシュだし、とか、わかるのだ。

立ち往生している相手に、メガホンを持って、

「10台前の車が停車して荷卸し始めたから、車の流れ、緩やかになるから!

 ちょっと動かないで待ってて!あなた、走るの遅いんだから無理してすり抜けないで!」

と、その人ができることを、状況を見て伝えてくれる。

 

道を渡るのかぁ、でも、家から出るの怖いし、と思っている人にはきっと

じゃ、まず靴を履いてみましょうか。

ウキウキ歩き出したくなる明るい色の靴なんて、どうかしら。

と提案してくれるだろう

 

占い=引っ越し、ではない。

動き出すきっかけを示してくれるのが占いで、開運予報だ。

動き出すきっかけが音楽である人もいると思う。本や映画な人もいると思う。

心が動くきっかけは人それぞれだけど、動き出すときに小さな風が起きるのか大きな風が起きるのか、それはいつなのか、教えてくれる人が、いるのですよ。

天気予報やお医者さんに知りたいことを尋ねるように、開運予報士に聞けばいい。

怪しくもない、胡散臭くもない、研究結果の事実として教えてくれるから。

 

私は道を渡り、振り返って、道の向こう側に居る人に手を振るために、

いまこれを書き上げた。

私、渡れたよ、ドラえもんありがとう、と言っている。

ドラえもんは相変わらず、

あなたが渡らなきゃダメなんですよ、

私が代わりに渡ることはできないんですよ、と言っている。

 

なにかおかしいな、どうしてうまくいかないんだろう。

願いははっきりしている、どうしても叶えたい。

そう思っているのなら

そんなの嘘だ、信じない、なんて時代遅れなこと言っていないで、

多くの人が、

目の前の道を、

事故にあわず、

立ち止まらず、

渡って来てくれるといいな、と思っている。

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