ひとりぼっちの夜~ひでお物語~
遠い記憶をたどりながら書き綴るひでおの自分史。記憶なんてたよりないもの自分勝手に記憶を書き換えていることだろう・・・
ひでおは、小学2年生のころに剣道を習っていた。
その剣道も防具を買うころにはやめてしまったが、 その剣道クラブに森島っていういじめっこもいてそれもやめた原因のひとつだった。
剣道は夜にやってた。帰りは暗い夜道を歩く。ひとりで通ってた。
弟がふたりいて下の方はまだちいさかったからだと思う。
それで小学校の体育館での練習が終わって、帰る道のそばにお墓があって、どうしてもそちらは歩く気がしなくて、いつも危ないとか思いながら、車がわりとたくさん通る道を帰っていた。
それをきっと母親は知らなかったと思う。
ある日剣道から帰ってきて家に着くと、いつもはあいているドアがしまっていた。
そして、電気も消えていて、「あれ?」と思ったのか、それとも思わなかったのか・・・
その直後ひでおは、となりの幼なじみのひろしの家のドアをどんどんとたたいていた。
大声で泣きながら・・・。「だれもおらーーん」とかいいながら。
孤独感のなかでそんなことをしていると、みちの影から、母親が歩いてきてて、幼い弟をおんぶしてた。
母親は自分を迎えに行っていた。行く時はお墓の道を通るし、そっちが近いからすれ違いになったみたいだ。
なんだか バツの悪い感じでその場から逃げるように立ち去った
怖がりでさみしがり屋のひでお少年であった
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