戸隠神社での神秘体験・・・2
心の中でそう天に尋ねると、「確かにいました。」と答えが返ってきました。
「あそこで速やかに引き返していったのは、正解です。
そっとしておいてあげる事は、人としての努めの一つなのです。」とも聴こえてきました。
私は、もう一度、熊の気配のした場所に意識を集中してみました。
緑と鳥と虫と熊やその他の小動物達の存在を感じていました。
私自身が、その場所と一体になる感覚がありました。
すると、とてつもない愛が溢れてきて、愛しさが込み上げてきました。
その瞬間です。
突然、物凄い轟音が響き渡りました。
私は一体何事が起きたのか分かりませんでした。
ふと顏を上げてみると、重なり合う木の枝達が、ゆさゆさと激しく風で揺れていました。
今まで静寂で静まり返っていたのが嘘のようでした。
次の瞬間、目の前の静かだった空間に、落ち葉がざざざざ~~~~!!!
っと大量に降り注ぎました。
まるで何かの映画のワンシーンを観ているようでした。
それは、とても美しい光景でした。
はっとしてその美しいワンシーンに見とれていると、
轟音と風は嘘のように止み、また先ほどの静寂が戻って来ました。
私は感動で、自然に対する畏敬の念が込み上げて来ました。
するとまた次の瞬間、ぽつっと雨の滴が落ちてきました。
傘をさすほどでは全くなかったのですが、少しですが、ぽつぽつと雨の滴を少しの間感じていました。
自然界のうれし涙の様にも感じてしまいました。
やっと来てくれたね、という声を感じた様な気がして、私も嬉しくて、じんと来てしまいました。
鳥居を出て、バス停に着くと、バスが出たばかりで、あと一時間後まで来ないので、
すぐ上にある、カフェでお茶をして待つことにしました。
名残惜しかったのもあったので、丁度良かった、と思いました。
私が一人きりでコーヒーを飲んでいるカフェに、下山中すれ違い、あれこれ言葉を交わしたファミリーが、入ってきました。
参拝中口をきいたのは、このファミリーだけだったので、
ご縁がありますね、と互いに言いながら暫く過ごさせて頂きました。
翌日は善光寺と北斎画を観てから、今回の長野の旅を終えました。
今回の長野の旅は、非常に深くて濃い旅となりました。
今年は、あちこち、まだ行った事のない場所へも旅をするつもりです。
日本国内で、まだ行った事のない場所が沢山あります。
日本全国津々浦々の旅☆彡
楽しんでみようと思っています^^
全てに感謝して。
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