第6話 生まれ変わる【ドラゴンロード〜千葉から祈りの島五島列島へ 神に導かれた奇跡の旅〜】

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「彼の人生を手放そう」



そう肚に落ちた時から何かが大きく変わりはじめました。




いつもは


「誰か助けて!」



心の中でそう叫んでいましたが


誰も私を助けられないと受け入れたとき、自分の内側から 「声」 がしたのです。




そして 「この声に従わねば」 


自分の中にあったもう一つの「声」がそう言うのです。




最初は 「自分の声に従う」 ということはとても怖いことでした。


内臓が全部口から出てきそうなくらい苦しくて

右腕をもがれるような痛みに襲われたり


気が狂って壊れそうになることもたびたびありました。




それでも

「大丈夫だ」 

と言わんばかりの存在感でただ私の中にどっしりと構えているのです。






自分の声に従うということは、これ以上にない恐怖体験でもあります。



私は「声」に従いしばらく家を出ることにしました。


カウンセリングにも毎週通うようになりました。



最初はアルコール依存性の夫をなんとかしてくて夫婦でカウンセリングに行ったのですが、先生から


「奥様の緊張感が高いので、まずは奥様からやっていきましょうか」



そう言われた時、胸がザワザワしました。


「えっ?? 私は大丈夫なはず、、、、でもなに、このざわつきは?」




ずっと


「私は大丈夫」



そう思ってきましたが、全然大丈夫じゃなかったんです。


傷だらけで


ボロボロなのに


ずっとずっと無視をしてきました。



それから壮絶な体験と

神秘的な体験をすることになりました。



ずっと無理やり蓋をしてきたものが

一気にあふれてきて

鬱、パニック発作で仕事ができる状態じゃないのに、家をでてからも仕事を見つけ、仕事に無理して行っていたら

強制終了。



肺に穴があきました。


1ヶ月安静にして、またすぐに仕事に行ったら3日でまた肺に穴があき、ようやく観念しました。



「体は休めと言っているんだ」



体から「OK」が出るまで休むことにして

生活費は夫に出してもらうことにしました。



私はずっと

「必要とされている」

「役に立っている」

そう思われないと自分の存在価値がないような気がしていて

働いていないと自分の居場所はなくなりそうで

家出をしているのに養ってもらうって、そんなことありえないと思っていましたが

私が一番「ありえない」ということを突きつけられ、夫に言ってみたら

あっさり「いいよ」と言われました。



この時、気づきました。


どうせ夫に言っても無理だ

どうせ夫はやってくれるはずがない


私がそう決めつけていただけで

実はいつでも私の話を聞こうとしてくれていたのかもしれない。



肺に穴が開いてから2年くらい療養しました。


その間にたくさんのことがありました。


トラウマ治療によって

私が押し込めていた感情が溢れ出し

あんなに「守りたい」と思っていたのに夫への怒りがあふれてきて、自分が壊れそうになったり

両親への怒り、悲しみ、孤独感に押しつぶされそうになったり

精神的なこと以外にも

体も原因不明の現象が起きてきて

体重が激減


「地球で暮らせない」


そう思うほどの出来事が次から次へと起こってきました。




心のデトックス


魂のデトックス


細胞のデトックスが同時に起こり



現実と神秘世界を行ったり来たりしながら、

「自分へと戻る旅」 が始まりました。



つづく

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