夫が再就職。その後 パートIV

前話: 夫が再就職。その後 パートIII

秋学期末に、さらにレイオフ、がありました。

そんなこんなで12月に秋学期が終了した訳ですが、なんとまぁ、労働組合に属していない語学研修所のフルタイム講師10名が、全員レイオフ。

これもえぐかった。前触れなしに、突然メールが来て「Exit Interviewの準備をするように。机の上も片付けて」と一方的にお知らせが来たんだそうです。唖然とする人、激怒する人、いろいろ。

残念なのは、労働組合に属していない先生のほうが、若くてクリエイティブでやる気のある人が多かった、ということ。数年前、カリフォルニア州が財政難になった際、年功序列に従って、小中高では若い先生から順に数百人という単位で首になっていましたが、そのときも、残ったのはおじさんおばさんばっかりで、若い先生が全滅し、なんだか残念だなと強く思ったのを思い出します。


アメリカは実力主義、という妄想がはびこっていますが、とんでもない。特に教育産業、それも先生たちは、完全に年功序列です。どんなにへなちょこな先生でも、大学でtenureをとっている教授とか、小中高で30年、40年と先生を続けている人たちは、まあ犯罪でも犯さない限りセーフでしょう。


そして、語学研修所の先生というのは、どの学校でも大体同じ。ものすごく良い先生ももちろんいますが、ちょっとずれていて、ちょっと勘違いしていて、それでも大学の先生であることをぶりぶり振りかざしてくる人が結構多いのです。修士しかなくても大学で教えられるのは、まあ、語学研修所くらいなので、コンプレックスがおかしな形に変身して、時として突拍子もない行動に出ることが多い。

今回も、毎日みんなで集まってお祈りするという訳の分からない活動を始め(私はもちろん参加しません。祈ってる暇があったらひとつでもメールを返信しないと)、最終形として大学のメールアドレスからおかしなメールを発信してしまう人まで出現し、とにかく誰かのせいにしないと気がすまない人もいて、ちょっとしたカオス。


そんな中、私と私の上司は、2月に出張します。

今回、私は極寒の地へ・・・。マイナス摂氏23度って、どないよ?大丈夫なのか、私。マイナス9度とかマイナス2度のところも行くのですが、マイナス2度で「あー暖かいところで良かった」って思っちゃう時点で、私頭おかしいでしょw


ただ、本当にここで選び抜かれた学校をFeeder Schoolにして、信頼できるエージェントさんをトレーニングしてパイプを作らないとまじヤバイので、頑張ります。


先学期は、前にいた大学とのコンペで勝ったのと、新しい企画が成功したのとでなんとか切り抜けたけど・・・明日はわが身、です。


さてさて。夫は相変わらず正社員になれた会社で生き残っています。大変大変と毎日ぶつぶつ言っていますが、ぶつぶつ言っている暇があったら歯を磨いてシャワー浴びて寝ればいいのに!!みんなさー生きていかないと。それに、これまで一人オフィスだったけれど、数百人という同僚がいて、仲間がいるのは、決して悪い環境じゃないと思うよ。


以前、占い師に詳細な無料鑑定をしていただいた際に、夫は2月まで長いくらいトンネルにいるけれど、その後出てくる、みたいなことを言われたのでちょっと楽しみにしています。頑張れ、夫!!



著者のNishiguchi Satokoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。