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16/11/21

第9話 九十九里へ移住【ドラゴンロード〜千葉から祈りの島五島列島へ 神に導かれた奇跡の旅〜】

Image by Olia Gozha

移住


「土の上で暮らしたい」


私の意思とは関係なくそう言ってくるもう一人の私の声がした。



肺に穴が開いて

仕事をやめ休養して1年以上が過ぎた。



この間、私ともう一人の私とひたすら対話をしてきた。


(そんなこと無理だよ)


(そんなこと出来ないよ)


私は怖くて必死で抵抗するけど

もう一人の私はそんなことおかまいなしで次から次へと私を導いていく。



家を出て

カウンセリングに通うようになり

トラウマ治療をして

鬱、パニック発作になり

それと同時に誰かの声に導かれ

宇宙とつながるようになり

私は自分の意思とは違う道へどんどん導かれていくようになりました。



このころ、千葉・市川のマンションに住んでいました。


駅から徒歩20分の静かな住宅地。


裏に山もあって心地の良い場所でした。




でも、私の中のもう一人の私が


「土の上で暮らしたい」


そう言うのです。



なんだかもう、体全身の細胞がワサワサするのです。




そして私は一軒家でのんびりと暮らせるような場所を探し始めました。



千葉での暮らしが心地よく

海の近くで暮らしたいなと思い、九十九里あたりで探し始めました。



住宅情報で探した物件ではなかなかピンと来るところが見つからず、たまたま通りかかった地元の不動屋さんに入って聞いてみたら、一目惚れをするような物件を見つけました。


ただ、大網駅の近くで探していたのですが、その物件は駅から遠く九十九里の海のすぐ近く。


環境はいいけど、そこまで田舎にいってしまっていいだろうか、、、、と不安を抱えながらでしたが物件をみたらさらに心が動きました。



新築の小さな一軒家

自然素材できた山小屋みたいなとってもかわいいお家

庭も40坪あり、憧れの畑ライフも実現できます。

家賃もドンピシャな値段


一度家に帰って考えましたが、次の日に連絡をして契約をすることにしました。


ここからは、ほんと神様の采配がすごい!!って感じでした。



ようやく少しずつなら働けるようになったという感じでしたので九十九里の家から通える仕事を探しました。


千葉駅のすぐ近くにある千葉そごうのお惣菜売り場のお仕事が面接に行ってすぐに決まりました。


そして、次は車です。


駅までも遠く、車がないと生活が不便です。


欲しい車は決まっていて「ジムニー」を探しました。



これもすぐに見つけました。


しかも自分が思っていた以上のジムニーが見つかり、即購入。



家が見つかり

仕事が見つかり

車が見つかり

次は引越しの準備です。



物事が順調に進んでいくのですが

いきなり一人で田舎暮らしなんて

心の準備が追いつかないまま

現実はどんどん進んでいきます。




引越し当日


荷物が多すぎて

頼んだ引越し屋さんでは荷物が乗らず、

自分の車にも積むのですが一度に乗り切らず、また往復。



へとへとになるし


本当に引越しをして大丈夫だろうか?


女一人での田舎暮らしにたくさんの不安を抱えながらようやく引越しを終えたのは深夜0時ごろ



荷物を運んでふと夜空を見上げたら満点の星空。



「この星空があればいい」


そう思えました。




ここに越してくるまでは田舎暮らしのたくさんの不安を抱えていました。


でも、越してきてみたら

不安に思っていたことなどほとんどどうでもよく、

ただ、星空が美しいこと

土の上で暮らせること

海の近くで暮らすこと


それだけで十分に幸せでした。



そして仕事も千葉そごうのお惣菜売り場に通いながら、家を借りている不動産の管理会社の2Fにある「ワンディシェフレストラン」でシェフもやることになりました。



ここから「はちどり食堂」は始まりました。



私の人生を変えた一冊の本

「ハチドリのひとしずく」と出会い


私も自分にできるひとしずくを落としていこう

そんな思いを込めていつか「はちどり食堂」をやるんだと決めていたら、思ってもみなかったタイミングではじまっていきました。


================

「ハチドリのひとしずく」というお話をしっていますか?


アンデス地方に伝わる小さなお物語です。

小さな物語ですが、ここに込められたメッセージ『私にできること』はきっと世界を変える大きなメッセージだと思います。

ひとりひとりの小さな力と手をつないだらどんな未来が待っているでしょうか?

土の上で暮らしたい

海の風を感じて生きていきたい

そう思って九十九里に越してきました。


私のひとしずく

それは「心と体が元気になるごはん」を届けること


小さなひとしずくだけど

私も世界を変える一人になっていきたい

そんな思いではじめました



私のひとしずくとみんなのひとしずくで美しい未来を創りたい


そう思っています


どうぞよろしくお願いします


================



週に一度の「はちどり食堂」がはじまり

仕事も千葉そごうのお惣菜売り場からその不動屋さんの仕事へと移りました。



仕事は大変ながらも、楽しくやっていました。



でも、どんどん「自分らしく」生きるようになってくると、会社での仕事が窮屈になってきました。


「自分らしく」生きるようになってくると出会いも変わってきます。


気の合う仲間たちとどんどんつながるようになって、やりたいことがどんどんでてきて、そんなタイミングで同じ九十九里で奇跡的に素敵な海の近くの古民家を紹介してもらいました。



そのとき住んでいた自然素材の家もとっても気に入っていて、まだまだ越したくなかったですが


「動いたら何かが始まる」


そんな予感に突き動かされ移ることにしました。



はじめて暮らす縁側のある暮らしは本当に気持ちよくて、どんどん会社へ行きたくなくなってくるのです。



「もう、限界だ、、、会社に行きたくない。でも生活はどうすればいいんだ、、、、怖くてやめられない」




そんな風に迷っていたとき


クビになりました。



100%私が悪いのですが

いつもだったらそんなこと言わない社長が

なにかに言わされるように、私をクビにしました。


そのとき、私は心の中で頭を下げました。


自分から言うことができず

社長に言わせてしまったこと

そして、クビにしてくれたことに感謝しました。



それから1ヶ月の引き継ぎ&猶予をもらい次の仕事探しをはじめました。




そしてふと思いついちゃったのです。





「ここではちどり食堂をはじめよう」




つづく

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