フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 27話

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前編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 26話
後編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第28話

正義と偽り

《ここまでのあらすじ》初めて読む方へ

あることがきっかけでショーパブ「パテオ」でアルバイトをしている大学生の桃子は、少しずつ頭角を表し店の売れっ子へと上りつめていく。そんな矢先、恋心を抱きつつあった店のチーフマネージャー佐々木が、カナというホステスと共に失踪したと聞き大きなショックを受ける。やけ酒を飲んで帰宅したアパートの前に、別れた元恋人の拓也がたっていた。拓也は以前、振られた腹いせに桃子が売春しているという噂を流したと告白し、「またやり直したい」と言う。悲しみと怒りでふさぎこんでいるところへ、また思いもよらぬ訪問者が現れるのだった。



私は、慌ててドアの小さな穴を覗いてみた。


驚いたことに、そこに見えたのは紛れもなく


私の母親だった。



ドアを開けた時の母の顔が忘れられない。



彼女は瞳孔を大きく開き、口を半開きにして立ちすくんでいた。



一瞬だったか、それとも何秒かだったのかは


分からないけど



すごく長く感じたのを昨日のことのように覚えている。



「あんた…なに、その格好…」


心なしか声もかすれている。


派手なキャミソールがはだけ、髪はボサボサ、顔は泣き腫らしてグチャグチャ

模範的な学生であるはずの娘のこんなだらしのない姿を見れば


どんな母親だってこうなるだろう。




「お母さん、どうしたの。連絡もしないで急に来るなんて」




「昔からの知人が昨日の晩亡くなったのよ。

みんなの読んで良かった!