第10話 私のひとしずく「はちどり食堂」【ドラゴンロード〜千葉から祈りの島五島列島へ 神に導かれた奇跡の旅〜】

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前話: 第9話 九十九里へ移住【ドラゴンロード〜千葉から祈りの島五島列島へ 神に導かれた奇跡の旅〜】


しばらくして揺れがおさまり、近所の方と

「すごかったね」と話していたら



「ヤバイ! 九十九里、津波警報が出てる!!」


と、大騒ぎになり

私はとにかく愛犬のぶーちゃんを連れて車で逃げました。



はちどり食堂があったところは海のすぐ近く



とにかく海から離れた友人の家に避難に行きました。




停電して

電話も通じなくて

何がどうなっているのかわからず

その時買ったばかりのiPadで情報を探すも、東北が震源地でとにかく東北がすごいことになっている


それだけしかわからなかった。



九十九里はどうなっているんだろうか?



とにかく不安な夜を過ごした。



次の日の朝、戻ってみると

お店周辺は津波の被害が結構あり

周囲の家や向かいのコンビニなど床上浸水でぐちゃぐちゃ。



はちどり食堂は不幸中の幸で

お庭などはぐちゃぐちゃだけど、床上浸水はギリギリ免れた。


あと、2cm津波が高かったらうちも床上浸水になっていたと思う。


神様に守られたと思った。



友人たちが手伝いに来てくれて

片付けはなんとか終わった。



東北のような大きな被害ではないけど

でも、余震が続き

これからどうしていいかわからない。



当分、人も寄り付いてこないだろう


いつお店を再開したらいいのか


もし、また大きな地震がきたら、、、



不安でいっぱいで


鬱状態になった。




周囲はどんどん日常がはじまっていく。


お客さんは少なくても、お店も再開されていく。


その時気がついた。





「地球で生きるとはこういうことなんだ」



私の肚が決まった。



「私はここでやっていく」



そう思った次の日

15年一緒にいた大好きな私の相棒の愛犬ぶーちゃんが亡くなった。




つづく


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