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16/12/4

介護を現実のものとして考えていく 【その六・介護認定】

Image by Olia Gozha


義父の要介護認定は入院前の段階で「1」だった。


しかし、現状を鑑みるとどう考えても1という状態とは思えなかった。


日常生活においての機能能力が低下し、排泄や入浴に補助的が必要な状態が要介護1に当たるのだが、この時点での義父は減薬や薬の変更などでやや改善してきたといっても、まだ自力で色々とやれるというには程遠い状態だった。


素人目に見ても2ないし3というところではないだろうか。


担当医、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーも皆同様の考えだ。


そこでケアマネージャーから市へ申請を行い、市の担当職員による訪問調査を行ってもらうこととなった。


こういった流れがあることは、高津カリノさんのコミック「サーバント×サービス」を通じて何となく理解していた。


数日後、担当職員が病院へ訪れまずは身内にヒアリング調査を行うこととなった。


この時もたまたま都合がつくのが義母以外私だけだったので、二人で対応した。


義父が日常的な活動をどこまでできているか、それを大雑把ではなく、一つ一つ細かく問いただしていく。


会話、記憶、食事、排泄などなど。


更には義父に直接面会し、ヒアリングと合わせて簡単な運動機能を確認する。


こういった調査が小一時間続き調査は終了。


後はこのデータを持ち帰り専門家とともに審査会を通じて認定結果が下されることになる。


義父の記憶は多少のズレがあれど、いわゆる痴呆という状態ではない。


今日が何日かという質問で1日2日前後する程度だ。


病院のベッドでずっと暮らしていれば、積極的にカレンダーを覗きこまない限り今日が何日なのかなどということは気にもしないだろう。


運動機能は補助があればベッドから立ち上がることはできるが、歩行はやや厳しい状況。


確かこの頃はリハビリに行くのに車椅子を使っていたと思う。


もっともリハビリ棟におけるリハビリの内容を見学したことはなかったのだが。


審査会を経た結果がやがて届いた。


そこには我々の予想を越えた「要介護4」という文字が刻まれていた。



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