介護を現実のものとして考えていく【その七・要介護】
行動能力が著しく低下しており、日常生活のほぼ全てにおいて介助が必要な状態。それが要介護4となる。
要介護5との大きな違いは意思の伝達ができるかどうか。
その点に関しては全く問題ないと言ってよい義父。
要介護4という判断も理解はできるのだが、正直介助がそこまで必要な状態とは思えなかった。
というのも、介護の審査が出るまでにゆっくりながらも自分で洋服の袖に手が通すこともできるようになり、歩行も時には介助なしで可能な状態になっていたからだ。
これは多分に主治医の判断による薬の変更や減薬の効果が表れてきた証拠だ。
元々肝臓がよくないこともあり、人一倍時間をかけることでようやく以前服用していた薬による副作用が抜けていったのだろう。
それに加えてリハビリの効果もあったはずだ。
見た目はそこそこ元気なのに要介護4。
これは考えようによっては不幸中の幸いと言ってよい。
非常に下世話な話ではあるが介護保険の使える範囲が広がれば、今後を考えた時に色々と助かるのだ。
ただ「元気」とは言ってもこのまますんなり家に帰れますよという状況ではない。
ソーシャルワーカーさんから頂いた資料を元に、介護施設の見学を進めていくことに変わりはない。
そんな状況下で一つの動きがあった。
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