フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第29話

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前編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第28話
後編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第30話

《ここまでのあらすじ》初めて読む方へ

あることがきっかけでショーパブ「パテオ」でアルバイトをしている大学生の桃子は、少しずつ頭角を表し店の売れっ子へと上りつめていく。そんな矢先、恋心を抱きつつあった店のチーフマネージャー佐々木が店を辞めショックを受ける。やけ酒を飲んだ帰り、思わぬ母の訪問などあり、ついにパテオを辞める決心をする桃子だったが、佐々木からの電話で、店を取り仕切る玲子に裏切られていたことを聞いた桃子は、玲子をいつか見返すことを誓い再びナンバーワンの座を狙い奮い立つのだった。



思えばあの夜までは

いくらがむしゃらに売れっ子を目指してきたとはいえ


私はまだまだ醜悪的なものから目を逸らし、避けていたと思う。


どこかで本能的に防御し、いつでも真っ当な人生に戻れる道を

確保してきたのだと思う。


でもあの夜を境に私は

明日のことを考えなくなった。


明日も笑って過ごせるか

明日も心身ともに健康だろうか

明日も母の望む娘に戻れるか


明日も生きていられるか


ましてや皆にどう思われていたいかなんて

私にはどうでもよかった。



私は人生のステージ全てをパテオに賭けるつもりでいた。



今思えば、ただの浅はかな小娘だった。


その怒りや不信の矛先がそこへ向かったのは

私が成熟した大人ではなかったからかもしれない。


でも21歳の私には


それが精一杯の反抗であり


人生を賭けた野望のつもりだった。




私が、当時あの歓楽街で最も人気店と言われていた

パテオのナンバーワンホステスになるには

みんなの読んで良かった!