HAYATONY物語13

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東京に上京してから1年がアッという間に過ぎ去った。

作詞作曲するアーティストへの道も現実的には難しいし、学校も1年で中退する事になり

父からの思いがけない跡取りの話で実家の家業の真珠屋を継ぐ決意をしたのだった。

その当時、僕には同棲しているチサちゃんという彼女がいた。

少し僕の若き時の恋花の話をしよう。

彼女との出会いは東京に行ってから生まれて初めて新宿のディスコに東京の東放学園の友人と出かけその友人が声かけて知り合いになった2人組の女子の一人がチサちゃんだ。

田舎から出て来たばかりの奥手な僕は自ら女性に声をかける事は恥ずかしくて出来なかった。

友人はその後そのディスコで知り合った女子と交際することになりデートしたりしていた。

その友人たちカップルは僕と彼女をくっつけようとダブルデートに誘ってくれた。

何度か一緒に遊ぶようになり徐々にチサちゃんと交際が始まったがいくつか問題があった。

三重の田舎に一つ学年下の彼女がいたのである。

その他にも東放学園で仲良くなった女子も複数いたし、六本木のバイトで知り合った女子もいた。

その後、何度かディスコに行き知り合った他の女子もいた。

高校を卒業したばかりの解放された年頃の東京に住む女子は本当に積極的だった。

一人暮らしの僕のアパートに遊びに来て料理の出来ない僕にご飯を作ってくれると言う

そして必ず、「夜も遅いので駅まで送る」と言うと「今夜は友人の家に泊まると言ってある」と告げられそのまま僕の家にお泊りになる。そして初めは別々に寝ていたはずが夜明けには一つのベッドに一緒に寝ていた苦笑。本当に女子からの誘惑に弱い自分が情けない。

東京に上京して一人暮らしを始めてから数か月の間に僕の女性関係は大変な事になっていた。

僕も若く甘い誘惑には勝てず結果、田舎の彼女を裏切り傷つけてしまった。

夏休みに帰省した時に田舎の彼女にカマをかけられ僕の東京での女性関係がバレ別れることになった。

この時、遠距離恋愛は難しいと悟った。

東京に戻ってからしばらくは週末いろんな女子がバッティングして時にストカーの様にアパートの前で待ち伏せする女子もいた。

もう女性関係は滅茶苦茶だった。

付き合って欲しいと言わずして大人関係の交際が何となく始まる東京の恋に流れのままに流されていた。

でもチサちゃんだけがいろんな女性から連絡が来ても僕に何も聞かなかった。

そんなチサちゃんに徐々に引かれ始め好きになって行った。

気が付いた時には他の女子とは全て関係を終わらせチサちゃん一人と付き合っていた。

後からわかったがどうして彼女が僕に他の女子からの電話やトラブルに何も聞かなかった理由は

チサちゃんが務める会社にあこがれの上司がいて好きだったそうだ。

だからあまり僕には興味なかったみたいで何となく付き合っていたそうだ。

恋愛とは不思議なものである。

相手から好かれると逃げたくなり相手が自分に関心がないと追っかける。

本当に人の出会いや縁とは不思議な運命である。

親や育った地域も違う人達が赤い糸で結ばれ交際が始まる必然なのか偶然なのか運命とは不思議である。

人間だれしも親の次に一番人生に影響を与える人物は友達である。

その中でも親しく交際する異性が出来るとその影響力は一番のパワーになり最も人生に影響を及ぼす存在に変わる。

チサちゃんは青森の弘前の出身で高校を卒業後、東京の工場の事務員として就職がきまり上京したとってもキュートな津軽弁のなまりがあるリンゴ娘であった。

その容姿は芸能事務所にスカウトされるぐらい一時は真剣にアイドルとして芸能界に入る事も考えていたくらいスタイルも良く綺麗で可愛かった。

僕は何となく彼女が芸能界に行くことを反対した。

芸能界に入ったら僕の彼女でなくなる予感がしたので多分反対したのだと思う。

結局、熱心にスカウトの方は彼女を説得していたが彼女が芸能会に入る事はなかった。

彼女はOLの社会人、僕は音楽家を夢見る貧乏学生である。

社会人である彼女の方がすでに同じ年でも社会の荒波に出航しているので僕よりはるかに精神年齢も金銭面も上である。

僕は学生気分のままバイトしながら夢見る少年のままだであった。

このように親の制約から離れて東京での一人暮らしは僕の人生の選択を自由にして行った。

チサちゃんとの交際も深まり学生で深夜バイトの僕とOLの彼女はなかなか時間が合う事が少なく若い二人には一緒に過ごす時間がもっと必要だった。

そして交際も一年を過ぎたころ二人で相談してアパートを借りて一緒に同棲を始めた。

プチ新婚みたいな生活は一人暮らしの僕には家族が出来たように暖かい毎日であった。

もちろん同棲を始めた事は互いの両親にはもちろん内緒の話で合った。

大分話が脱線したので話を元に戻そう。

僕はチサちゃんに父親から提案された家業の真珠屋を継ぐことを話した。

父からの話では家業の仕事はいつでも覚える事が出来るので、その前に神戸の取引先委の会社で真珠のイロハ修行をして来いと言う事になっていた。

チサちゃんも結婚を意識し付き合いを始めて同棲していたので神戸にもついて来てくれると言う。

神戸に行く前に正直に両親に今の二人の交際の事や同棲している事や結婚も視野にお付き合いしている事を話さなければならない。

意を決して父親には後ろめたく話が出来ず先ずは母親に正直に打ち明けた。

僕は母に「チサちゃんを一緒に神戸に連れて行って近い将来結婚をしようと考えている」

と話した。そしてチサちゃんも神戸に一緒に来てくれることも承知してくれていると話をした。

そうしたら神戸にチサちゃんを伴っていくことを猛反対され両親ともども東京に話し合いに来ると言う事になった。

僕の両親と僕とチサちゃんの4人が東京のアパートで顔を合わせた。

そこで事件が起こった。

先ずは父親から「神戸には取引先のところなので勇人一人で行ってもらう。勇人が一人前になったら一緒に住んでも結婚してもいい」と父はそのように若い僕ら二人を諭した。

そして母が「お願いだから勇人の為に別れてやってください」とチサちゃんに言ったのである。

僕はなんて酷いことを言う母親だとその言葉に激怒した。

話し合いは平行線になり両親と激しくケンカする事になり最後には父が切れて

「お前は勘当だ。二度と家の仕切りを跨ぐな。家の後は継がなくていいから一人で生きて行け」と

そして僕はチサちゃんと生きる道を選んだ。

チサちゃんは僕と両親の関係を気にして私と別れて神戸に行ってとも彼女は泣きながら僕に話してもくれた。

一時期に離れるだけだから僕が迎えに来てくれる時を待つと言うのである。

そんな彼女が僕にはとても大切なで愛しいく彼女がいない人生はいらないと考えるまで彼女を愛していたのだった。

こうして実家の家業、真珠屋の跡取りの話は泡のように消えたのである。#HAYATONY物語

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HAYATO NY物語14

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