懲りない女。

また2年生か。

1個下の子達と勉強ってね。

あっちも気を使っているのもわかった。

でも、ありがたい事に

落第組は10人いた。

奇跡。

そんな10人全員が仲良しじゃなかったが

落第の電話をくれた

1個上の子とは仲良しになった。

まり。

まりとは、本当に急速に仲良くなった。

それでまた楽しくて

夜の街に出歩いた。

本当に今でも沢山の写真がある。

飲み屋での。

そしていつも

髪型と服が違う。

お洒落真っ盛りの年だから。

楽しくて楽しくて、

とにかく楽しかった。

そして落第した年の夏休み。

「金髪にするべ。」

と、また何で急に思ったのか謎だが、

若気の至りか

勢いか

ある夜、脱色剤を大量購入し、

ブロンドヘアー

に生まれ変わった。

「やべ。超似合うし。」

そして、グレーのカラコン。

当時カラコンなんて流行っているわけもなく

そんな中、ど金髪にカラコンの私は

とりあえず注目された。

それが優越感で、

夏休みが終わる頃にも黒髪には出来なかった。

だが、9月から病院実習が始まる。

どうするべ。

どうするべ。

下らない天秤にかけた。

金髪かー、黒髪かー。

よし！金髪の勝ちっ！

さてどうやってごかすかな…。

頭を悩ます最大の最大の悩み。

今思えば

いや、今読んでいる人も

『すっげーくだらね。』

と思うだろうが、

21歳女子。

真剣に悩んでたのでした。