家族のコミュニケーション-その21 負債に対処する-その2
◆◆ 問題その2 負債から抜け出せないように思える。
ある夫の声
「事業がうまくゆかず,多額の負債を抱え込んでしまいました。
その事業は,金融危機によって,ますます不振に陥りました。
その後,妻が手術を受ける必要も生じました。
わたしは,クモの巣に掛かった虫のように,
もう負債から抜け出すことなどできないと思いました」。
ある夫の声-その2
貯金すべてを投機的事業で失って,12の銀行に借金がありました。
「友人と顔を合わせるのもきまりが悪く,
負け犬になったような気がしました」と述べています。
負債を抱えたことで失意や罪悪感や屈辱感に
打ちのめされそうな場合,どうすればよいでしょうか。
◆成功の鍵:家計をうまく切り盛りする。
◆生活費として必要なのはいくらか。
2週間-あるいは,もう少し長いほうが実際的なら1か月間-
家計簿を付けてみましょう。毎日の終わりにその日の出費を書き込みます。
全てを記録することが望ましいです。
クレジットで買ったものも、その控えを見て記入する。
その記録に,預貯金から引き落とされる、電気、ガス、水道、電話、新聞、NHK、
携帯電話、国税、市税、自動車税などの税金、国民保険料、生命保険など、
さらに借金の返済などを記入します。
年間で収めるべきその他の出費。
それらの月平均額を割り出してみましょう。
◆収入を増やす。
今の職場での時間外勤務を引き受ける。またはこちらから追加勤務を申し出る。
他に探してアルバイトのはしごをするよりも、
同じ職場のほうが移動などの時間と費用が節約できる。
季節労働を行なう,家庭教師をする,廃品を再利用する,
趣味を生かして家で仕事をするなど,できるかもしれません。
家族みんなで出来る事を考えて下さい。
子供たちが小さいとしても、新聞配達や牛乳配達のお手伝いが
出来るかもしれません。そのようにしている家族もいます。
負債に対処するための実際的な方法を考え出して下さい。
◆出費を減らす。
安売りしていても,必要のないものは買わないようにしましょう。
ある夫の声
「ほしいと思ってもすぐに買わないのは良いことです。
そうすれば,本当に必要なのか,
ただ欲しいだけなのかを見極められるからです」と言います。
次のようなアドバイスもあります。
住居費・できれば,家賃の安い所に引っ越します。
省エネによって光熱費を減らします。駐車場なども安い所を探す。
食費・外食はほとんどしません。お弁当とお茶を持参します。
コンビニでお菓子なども買いません。自分で作れるものは作ります。
少し作り貯めて、それをうまく活用します。
クーポンや割引券を利用したり,特価品を買ったりします。
ある妻の声
「青空市場で閉店間際に買い物をすれば,果物や野菜を安く買えます」と言っています。
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