お見合いパーティーで逆ナンされた女の子と仲良くなり、勉強会に連れて行かれた話 1

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そしてデート当日。

待ち合わせ場所に着いた。

ユキちゃんは少し遅れてやってきて、いきなりこんなことを言ってきた。

ユキちゃん「ケイタくん、ごめん」

ケイタ 「? どうしたの? 」

ユキちゃん 「今日、このあと勉強会に行かないといけなくなっちゃったの」

ケイタ 「バイトの?」

ユキちゃん 「うん、仕事の。それでね、半日もかからないから待っててくれるかな」

いまはまだ午前10時前くらい。夜まで遊べるなら待っててもいいかな

ケイタ 「うん、じゃあ待ってるよ」

ユキちゃん「ほんと! ありがと!

ケイタ「じゃあ終わったら連絡してよ、時間潰してるから」

ユキちゃん「うん! あ、そうだちょっと待って?」

ケイタ「?」

ユキちゃん「もし良ければ、ケイタくんも一緒に来ない?」

ケイタ「勉強会? でも邪魔じゃない?」

ユキちゃん「うーん、大丈夫だと思う、席空いてるかな。ちょっと待ってね確認してみる」

ケイタ「うん」

そしてユキちゃんは誰かに電話をかけ出した。

うーん、バイトの勉強会に関係ない部外者が参加していいのか?

まあでもよっぽど広い会場なら部外者が入って聞いても別にわからないもんなのかも。

など色々考えていると

ユキちゃん「ケイタくん、大丈夫みたい。もうすぐ始まっちゃうから行こう!」

ケイタ「わかった」

ユキちゃんに連れられ、勉強会に参加することになった。

勉強会といっても、筆記用具なんか持ってないけど大丈夫なの?とユキちゃんに聞くと、貸してあげるから大丈夫♪

と言われた。

ユキちゃんは清楚で、黒髪ロング

顔は可愛い系(かなり可愛い)でスタイルもいい

頭も良さげで、大卒。

不安要素は何1つないはずだったのだが・・・・・

ユキちゃんに連れてこられた勉強会は、単なるバイトの勉強会では無かった。

二人一組で受け付けを済ませ、パイプ椅子に座らされて始まったのは、、、、、

マルチ商法の誘いだった。

このユキちゃんがまさか!

マルチなの?!

周りを良くみると、、、、

いた!ナイスバディがいる!

隣には、居酒屋で一緒だった男性が座っている。

こんな壮大な罠を仕掛けて、相手を見つけているのか!!

ナイスバディの男性は既に洗脳されているのか、必至にノートにメモを取っている。

おいおい、大丈夫かあいつ。

私はといえば、以前同じ状況を体験したことがあるから耐性がある。

この場を如何にして脱出するかを必死に考えていた。

しかしこの場を抜け出したとして、ユキちゃんはどーする?

ユキちゃんもこの「マルチ」から開放してあげないとダメじゃないのか?

この勉強会から抜け出すことは容易で、トイレに行くとかいって外に出てしまえば、簡単に逃げられそうだった。

しかしそうするとユキちゃんが可哀想だ。

それにユキちゃんもナイスバディに騙されているのかも知れない。

あの面はユキちゃんを騙しそうだ。

そもそもナイスバディとユキちゃんはそんなに仲が良さげではない。

プライベートでもあまり関わりがないようだった。

なら、このまま勉強会終了まで付き合って、ユキちゃんにマルチの危険性を説いてあげよう。と考えた。

都合のいいことに、このあと食事の約束もある。

逃げ出せばそれも出来なくなるから、最後まで付き合うことに決めた。

続く

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