【10話】ネグレクトと私(笑)いつの間にか女子高生が一人暮らしになった話

「あれ、そういえば1ヶ月帰ってこない。」


そうふと思った頃に、やっと私は一人暮らしをしていることに気づいた。

東京のど真ん中。
高校2年生の女子が、一人暮らしを始めた。

なんでまたこんなことになったのか…。
てか、1日くらいで気づくんじゃね?!って思った方、
なんて素敵な家庭なのでしょう!
どうか、大事にしてください。

後から何年も経った後に聞いた、
母の言葉。
更年期で、子育てが嫌になったと。
だから、一人暮らしをさせたそう。

振り返ってみると、
昔から一人暮らしをするためのトレーニングはできていた。

私の母は、夜中に帰り、朝は寝ている毎日。
帰っても、家にいることがほとんどなかった。

これは、記憶がある幼稚園の頃からずっと変わらない。

風邪で高熱を出したって、夜は1人でうなされた。
小学生の頃は、まだ冷えピタがない時代(やば)。
洗面器に水をはり、タオルを浸しておでこに乗せるのを、
小さい子どもながらに汗をかきながら、必死にやった。

夜ご飯は、幼稚園の頃は、カップ麺や袋麺があったので、
それらをどうにか調理してよく食べた。

休みの日が困ったもの。
昼間自分で考えなければいけない。
納豆のパックから、直に食べてたり、
大量の海苔を食べたりしたのをぼんやり覚えている。

小学校中学年になると、
以前にも書いたが、お金が机に置いてあり、
自分で買いに行くか、ピザを頼んだ。

朝ごはんを食べることをきちんと知らず、
小6になって自ら食べ始めるが、カップ麺だったり(笑)
たまに冷蔵庫に作る材料が入っていたので、
ひとりでカレーやオムライス、
冷やし中華あたりを作って食べた記憶がある。

細かいことだけど、耳かきや歯を磨くことをキチンと教えてもらわなかった。
今ではおぞましいが、
歯を磨くことがわからず、
幼稚園の時は歯ブラシせずに爪楊枝だけで毎日過ごしていた。

耳かきは、年に1回くらいしてもらえたが、
耳鼻科検診の時に毎回引っかかったので、
小学生で自分でやることを覚えた。
が、いまだにやり方があっているのかは、わからない(笑)

小学生高学年の時は、少し太っていたせいか、胸が膨らみ始めていた。
ブラジャーを買ってもらえず、
小学生ながらに恥ずかしいため、
それを言うこともできず、ノーブラ汗
先生に、呼び出されて胸をじっと見られたことを、
今でも気持ち悪く思い出す。

中学生の頃は、制服だったが、
自分でアイロンをかけることを、
いつの間にか覚えていた。


まあ、今だと軽いネグレクトと言われるような家庭であった(笑)

母は夜にどこにいるかって?

マッサージ店を個人経営していて、
夜中まで働いていたのだ。
毎日、休みなく。

そんな生活をしていて、よくグレなかったね。
と言われることがある。

当時は、毎日必死だったから、キチンと考えていたわけじゃないけど、

母の頑張りをむげにしたくない。

応援したい、

と小さいながらに思っていたのだと思う。

だから、グレたりすることはほぼなかった。
ほぼ、というのは、高校は辞めてしまったから。

遊んでもらえなくても、1人で遊ぶことを覚えた。
小学生の時は、まるっきし勉強がダメだったのが、
中学生からは、部活以外は家に誰もいないし、暇だったこともあり、
空いた時間は勉強を真面目にし、あとは出会い系をしていた(おいw)

そんな毎日が当たり前。
高校生1年生にもなると、母が帰ってくる日が減った。

あれ、今日は帰らないな、
と思うと2日後に帰ってくる。
だんだんとそれが当たり前になっていた。

大学生の彼氏ができて、
今日はお母さん帰ってこないかな?と思い、
その人と遅くまで遊びに行くこともあった。
すると家に帰っていて、すがるように心配された時は、
悪いことをしたんだなぁと感じた。
ただね、若いからさ、
ひとりで家にいると寂しすぎたんだと思う。

高校2年生の秋。
それは、突然だった。
引っ越しをすることになった。

引っ越しはこれで6回目。
引っ越しも当たり前のようにしてるから、
なんの違和感もなかった。

引っ越し先は、1Kだった。
ずいぶん狭いなぁ、と思いながらも、
自分の荷物を整理した。

引っ越し先で荷物を広げると、
やっぱり狭い。

母に、洗濯機の使い方を改めて習った。

???そんなこと、今まで教えてもらわなかったぞ、
と思いつつ、話を聞く。

そして、母は出て行った。

1日、2日、3日…7日…
いつもなら、帰ってきてもいいのでは?
という頃になっても、
帰ってこない。

1ヶ月も経つと、気づいた。
ああ、一人暮らしをするのだな、と。

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