30年以上続く初恋の話です。vol.1

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出会いは小学校3年生(昭和54年)

あの頃のことは、もうほとんど記憶がありません。


初めて会ったのは、小学校3年生の始業式。

ボクたちのころは、2年に1回クラス替えがありました。

人生初めてのクラス替え。

2年生の時はアキコちゃんが好きだった記憶がほんのりあります。

アキコちゃんの隣に座りたくて、隣の男の子に「席替わったろか?」と言ったことを、いま、思い出しました。そのあと「アキコちゃんが好き」なことがみんなにバレたような…


クラス替え直後、ほどよく社交的だったボクは、初対面のニシカワさんに「ミキミキツンパはいてるか?イエスカノーカハンブンカ?」と突然話しかけられたことも、いま、思い出しました。


ファーストコンタクトは全く記憶がありません。

そう思うと、初見は、それほどだったのではと思います。

経緯とかは全く覚えていませんが、ガキ大将でお勉強もできたボクは、学級委員に立候補し、選ばれました。

その時一緒に学級委員になったのが、初恋の相手のイオンさん(仮名)です。

背が高く、頭も良く、スポーツもできる、地元の企業のお金持ちのお嬢さんでした。

学級委員の任期は半年。

そのあいだの記憶は全くありません。

記憶がないということは、何もなかったのだと思います。


一生懸命思い出すと…


学級委員の集まりで。

たぶん、6年生くらいのお兄ちゃんから何か意見を求められ、シドロモドロになってだまってしまったボクに代わって、イオンさんしっかり意見を言ってくれたことがあったような…妄想かもしれませんが。


次の記憶は、5年生になってしまいます。

2年に1度、人生2度目のクラス替え。

もちろん、イオンさんと一緒のクラスになることを切に祈っていましたが、残念ながら、ボクは2組、イオンさんは3組に…


小学校5-6年は、大学出たばかりの熱血教師が担任で、普通じゃない経験のできた、その後の人生に大きな影響があった2年間でしたが、それは別の話。


小学校6年生になると、ターゲットは学級委員でなく、児童会役員になります。

ライバルは、同じクラスだけではなく、同じ学年の同級生になります。

当たり前のように、ボクは児童会長に立候補。

当たり前のように、イオンさんも児童会長に立候補。

詳細の記憶は全くありませんが、人望がなかったボクは、当たり前のように落選し、イオンさんが当選。

このころは、イオンさんとの会話は全くありませんが、修学旅行の夜、同級生に「好きな子はイオンさん」とカミングアウトした記憶はあります。

田舎なので、中学校は全員地元の公立に行くこともあり、小学校の卒業式は、まあまあ普通に終わりました。


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