世界一愛される射場で、宇宙を射とめたロケットの話

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昼間のような眩い光と、轟音を連れて、2号機は宇宙へ光の矢を放ちました。


いろいろと大変な家族でしたが、その時は皆で手を握り合っていました。


何もないところから、力強くロケットを支え、何もない私を優しく受け入れてくれた肝付町内之浦。


2号機の轟音を聞いて、私はまたひとつ心にひっかかっていました。


この町に恩返しをしなくてはならない。世界一地元から愛されるロケット射場が、ずっと続くように。


世界一愛されるロケット射場であるように。


打ちあがって「やったー!」という気持ちより、「これからだ」と身が引き締まる思いでした。


しかし、インタビューに答える私の顔は涙で崩れていました(笑)




過酷な環境で探査を行う、ジオスペース探査衛星「あらせ」を載せ、宇宙に飛び立ったイプシロンロケット2号機。「あらせ」は、肝付町の荒瀬川から名をとっています。


「あらせ」も宇宙のまちもこれから。


3月には、肝付町「宇宙WEEK」として、数々の宇宙イベントが控えています。


その中には、JAXA大西宇宙飛行士のミッション報告会の開催等も予定しています。




これからも皆の思いをのせたロケットが「世界一愛されるロケット射場」肝付町から打ちあがるように。


また新たなカウントダウンが始まります。






・今回このようなSTORYS.JPのプロジェクトに参加させて頂き、


3年前に投稿したこうだったらいいなという写真が、今回の打上げの写真そのものだったことに驚いています。アクションするきっかけを下さったSTORYS.JPに感謝申し上げます。

























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