人生は時に不公平〜10〜

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腕力はあったのでほぼ一方的だった!

時系列がバラバラになってしまうが、母親は一言で言えばヒステリックだ。

そのルーツを見出せたのはしばらく先になるが、母親は宗教にハマっていた。

そして、母親に宗教の修行というものに送り出された。中学1年か2年の頃だと思う。

目隠しをされ、大声を出し、白装束に着替え、変な呪文みたいなのを唱えたり、とにかく辛かった。そして、怖かった。

2泊3日くらいで修行が終わった、自分の中で何かが変わったとかもない、ただ終わった安堵感だけがあった!

しかし、母親は数年ぶりに笑顔で話しかけてくれた、貴方はもう変わった!最高の人間なれたのよ!

最高の人間?修行の時に最高ですかーと最高ですと大声で答えていた。

俺は変わったのか?でも母親が優しくなるのなら悪い気はしなかった。

そして、中学3年の受験期にその宗教団体は逮捕された。

母親がすがっていた物が偽りだと大々的にテレビで流れてた。

今ならわかるが、きっと洗脳されていたのだろう。

荒れに荒れた、自分は騙されてないと母親は変な呪文を一心不乱に唱えてた。

この人は普通じゃない、別の恐怖を感じた。

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人生は時に不公平〜11〜

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