人生は時に不公平〜22〜
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父親は何も語ってくれなかった。
何事もなかったように元にいた会社に復職していた。
多分、魔が差しただけだろう
自分はともかく妻も居て、新しい娘と息子もいる、車を買い、家も買い、稼ぎも人並み以上にある。
自分から見ても全てを手に入れたように見えた。
何か足りなかったのか、この家族に疲れたのか、正直わからなかった。
早くに自分を産んで遊べなかった欲求なのだろうか?
いくら借金があるのか、そういう踏み入った話は全く出来なかった。
そして、この時に安心してしまったのが全ての間違いだった。
ちゃんと向き合って話し合うべきだった。
「おかえり」が親父との最後の会話になってしまった。
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