人生は時に不公平〜22〜

前話: 人生は時に不公平〜21〜
次話: 人生は時に不公平〜23〜

父親は何も語ってくれなかった。

何事もなかったように元にいた会社に復職していた。

多分、魔が差しただけだろう

自分はともかく妻も居て、新しい娘と息子もいる、車を買い、家も買い、稼ぎも人並み以上にある。

自分から見ても全てを手に入れたように見えた。

何か足りなかったのか、この家族に疲れたのか、正直わからなかった。

早くに自分を産んで遊べなかった欲求なのだろうか?

いくら借金があるのか、そういう踏み入った話は全く出来なかった。

そして、この時に安心してしまったのが全ての間違いだった。

ちゃんと向き合って話し合うべきだった。

「おかえり」が親父との最後の会話になってしまった。



著者の根本 竜助さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

人生は時に不公平〜23〜

著者の根本 竜助さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。