人生は時に不公平〜27〜

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人の多さに圧倒され、果たしてこの中で勝ち残れるのか。

一気に不安になった、とにかく何とか生きなくては、その夜は新宿の漫画喫茶で一夜を過ごした。

住む場所をなんとかしなければ破綻してしまう、そしてすぐに1人の女性の家に潜り込んだ。

恋愛感情というよりも防衛本能の方が強かったと思う。

人は簡単に裏切る、だからその女性に気にいられるように努力した。

どんな手を使っても生きてやろう、有名になってやろうと改めて決心した。

そんな中、自分に何でも与えてくれた大阪の女性から別れを告げられた。

悲しい気持ちもあったが、ライフラインの携帯がなくなる事が何よりもきつかった。

最低な考えである。でもすがるしかなかった。

何度も何度も考え直してくれないかとお願いした。

でも結果は変わらなかった。 

携帯がなくなってしまうと未成年のために契約が困難だとわかっていた。

保護者が居ない、自力で契約出来るのは2年近く待たないといけない。

損得感情で人間関係をいつしか考えてしまっていた。

そして、翌日には現実を突きつけられる。

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