10話 市内観光2
歩いておいしいものを食べたらサンジョーの機嫌はもう直っていた。
ホットドッグで機嫌が治るとはなんとも単純な男である。
荷物がないことなんてすっかり忘れてしまっていた(笑)
状況は何も変わっていないけれど、ガイドブックに載っている気になる店にどんどん入っていった。寒さのせいか、長旅の疲れのせいか、足が何度かつりそうになったから一旦またホテルへ戻って待機。
スマホいじってまた出発!
今度は明日の現地ツアーのピックアップ場所を探す。
あった!
さて、これからどうしようかな?
やっぱり・・・寒いから何か買うか~
現地ツアーは濡れるみたいだからこの格好で行ったら怒られそうだしね。
てなわけで気になるお店を探してみる。
ガイドブックに載っている店に入った時にいいジャケットがあった。
日本円で約3万円。物価が高いと言われているアイスランドだが、ファッションや小物などは日本とそんなに変わらないように感じた。なかなか製品が良いものだからそれなりの値段がする。
帰り荷物になるのは嫌だな~3万円の買い物なんてしちゃって大丈夫かな?この後どれぐらいお金使うかわからないし・・・と思って買わなかった。
でも、お金なんて気にしないで本当に自分が欲しいものを買った方が楽しいよね!
思い切って買っちゃおう!
そう思ってさっき入った店を目指して歩き出した。
途中、気になるお店があったら入りながら・・・
そしたら良いものに巡り合えた!
地下にアウトレットがある!デザインも悪くない。値段は安い!防水性と防寒性両方ある!!いいね!試着してみるとサイズもちょうどいい!通常の値段より半額以下!
いいな~楽しい!
安いってことが嬉しいというよりも、自分の足で見つけたことが何より嬉しくて楽しかった。
手袋も探したけれど、やっぱりなくていいかな~って思ったから買わないことにした。本当に良いものがあったら買おうと思ったけれど、特にピンとくるものはなかった。
その後湖や教会を見て市内観光に満足してホテルへ戻った。
気になることはバッグと帰りのバス。
バッグは帰国までに返ってくれば問題ない。
アメニティグッズを1泊分だけもらったということは基本的には明日には返ってくるのだろう。返ってこないと困るけれど、それはまた返ってこなかったときに考えよう。
帰りのバスは・・・乗れなかったら大問題だ(汗)
日本では予約書を往復分のチケットに交換して、帰りのバスの時間を確認するように言われていた。でも、チケットはもらえなかったし、なんだか空港の人はそっけなくて時間は知らないみたいな感じだったな。
自分で確認しなきゃいけないってことだからバス会社に電話して確認してみよう。
・・・・
・・・・・・・
・・・・どわ~!!!なんとか終わったよ!
電話できたよ!英語の電話だけれど大丈夫だったよ!
日本語でもそうだが、電話というのはレベルが高い。身振り手振りができないし、顔の表情もわからない。言葉と声色だけで通じるのか不安だったが通じた!
予約の確認ぐらいなら簡単な英語で終わるとは言っても嬉しかった!やったぜ!
俺だって英語できるんだ!
日本の旅行会社には一応6時30分に予約しているから大丈夫だと思うけれど、確認してね。と言われていたが、時間は指定されてないと言われた(汗)何時にするか聞かれたから6時30分と言うと何故か6時と言われた。なんで!?
ま。いいけどね。早い分にはね。
英語の電話ができたことに浮かれて部屋をぐるぐる回っていたらエアコンっぽいものを見つけた。
おー!これか~なるほど!これで温めるのか~へ~
乗ってきたぞ!!!
やっとこさ乗ってきたところで。
長い長~い1日目は終了した。
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