12話 裏側

前話: 11話 現地ツアー
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もうバッグ届いているかな?


現地ツアーを終えて、簡単な買い物をしてホテルに戻って部屋に入った。


・・・


バッグない。



はぁ~・・・・

明後日帰るのにまいったな~

明後日の朝帰るから明後日の昼にバッグが届いても仕方がない。

連絡するかな~




空港でもらった書類を広げて読んでみる。

アイスランドに着いたときは書類を見ることさえ嫌だったし、英語を読もうなんて気力はなかった。

今、書類を見てみると・・・サンジョーなりの英語力でもなんとなく読めた。



航空会社にメールをするように書いてある。

メールをする英語力はないから日本の友人で英語ができる人に英語のメールを送ってくれないか頼んでみると、快くOKしてくれた。持つべきものは友人だ(笑)素晴らしい友人をもって幸せだね。



ありがたいと思っていたけれど、だんだんバッグがなくてもいいかなと思うようになってきた。もうこうなったらこのまま届かないでもいいか。

「この荷物だけで世界一周できました!」

ってかっこいいじゃん!!って(笑)



でも、よく考えたらやっぱり荷物は返ってきてほしい。

日本に帰って着替えがほとんどないからね(汗)


うん。やっぱり返ってきたほうがいい。

でも、執着しない。そんな感じかな。



今も着替えはない。空港でもらったアメニティグッズの中にTシャツが1枚ついていた。XXLサイズ。誰でもきられるように大きいサイズなんだろうけれど・・・日本サイズでもMとSの間ぐらいのサンジョーとしてはかなり大きい(汗)

着られないことはないから着るけれどね。肌着がもう1枚あることはありがたい。


着替えはないから夜洗って裸で寝て、朝乾いたものを着ることにした。



アイスランドにはエアコンがない。代わりに窓際に鉄棒のようなものがある。蛇口をひねると鉄棒のようなものが暖まり、部屋全体が暖まる。これに洗ったものをかけると数時間で乾く優れもの。

ガイドさんの話では雨の日にお店で靴下を乾かしている人もいるらしい。なんか面白いね。



アイスランドの季節は2つ。夏と冬だけらしい。今は夏。白夜まではいかないけれど、夜は明るい。22時でもお昼のように明るい。だから時間の感覚がわからなくなる。アイスランドと日本は9時間の時差がある。アイスランドで22時というと日本は朝7時。英語のメールを作ってもらうやり取りするのはアイスランドでは夜になる。サンジョーとしてはメールのやりとりが必要な夜が明るいのはありがたい。明るいから寝ようという気にならない、苦にならない。もしもアイスランドで働くことになったら多少困るかもしれないけれど、短期滞在して夜もやることがあるというときには都合がいい時期だった。



メールを見ると、昨日キャンセルになった現地ツアーについてのメールが来ていた。この予約は直接のやりとりじゃなくて、エージェントを挟んでの予約になっていたらしい。(知らなかった~)で、エージェントが経緯を知ると、キャンセル料が減額になるようにがんばってくれたらしい。しかしながらダメだった、と。サンジョー的には100パーセントを覚悟していたからそんなに問題はない。でも、がんばってくれるのなら自分もお金が返ってくるならありがたいなとは思う。エージェントが、航空会社に交渉してみるように言われた。



サンジョーも不満はあったから航空会社に連絡を取ろうとは思っていた。しかし、調べてみると電話のみの対応のようで、国際料金をかけてまで電話をしたいとは思わなかった。かと言ってクレームを言うのをあきらめたわけではない。

カナダに入国するためにeTAに登録したが、登録料がかかった。登録料はサンジョーが負担したが、返金は受けられることになっていた。返金についての書類は帰国時に成田で受け取ることになっていたから、そこで文句を言おうと考えていた。

その旨をエージェントに返信する。

ふぅ~



この旅は最後までやることがいろいろある。

日本に帰って成田で文句言うことまで今のところのミッションだ。

それまで楽しく無事に過ごすことも大事だね。



この旅では観光で楽しい時間を過ごす裏側、ホテルではいろんなやりとりをしていた。


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13話 実質的な最終日

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