第5話『〜バークリー奨学金オーディションその1 VS アドリブ編〜』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎

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第5話 〜奨学金オーディションその1 VS アドリブ編〜


オーディションの前日。


グレッグというサックス奏者による

「インプロヴィゼーションクリニック」に出席しました。


インプロヴィゼーションというのは、日本語でいう即興とかアドリブのことです。


あたりまえのように通訳はなく^^;全て英語でしたが、不思議なことになんとなく意味はわかりました。


入学してみて思いましたけど、バークリーの先生って、


みんなこんな風にわかりやすい英語で講義するの慣れてるんですね。


学生が全て英語のネイティブじゃないから、授業の後、オフィスに

「あの~、今日の宿題、なんて言ったかわかんなかったんですけどお....」とか来られても面倒くさいし?!

うん、きっとそうです。




参加者は結構いました。

30人~40人くらいはいたかな、と思います。


楽器を演奏したりしながら「アドリブってのはこんな風にやるのよ~」みたいなのを

スケールの説明なんかを交えて説明。



実際入学したら、こんな風に授業を受けるんだろうな、っていう感じの講義で、

説明と実践の2部構成みたいになってました。


後半に移る前に、少しブレイクタイムをはさみました。



外の空気を吸って帰ってきたら、廊下にさっきの先生が立っていて数人の生徒としゃべっているのを目撃。



とっさに、明日のオーディションのことについて聞いてみたくなり、その生徒が去るのを待って


「ちょっとだけいいですか?」と話しかけました。



今思えば、外人(!)と面と向かって話したのなんて、この時が初めてだったかも!?


「明日、オーディションを受けようと思っているのですが、それはどのようなものなのですか?」

というような、アホな質問だったと思います^^;



すると、彼は


「オーディションを受けるの?楽器は何?」


と聞いてきました。


「ヴォーカリストです」


と答えると、親切に説明してくれました。


サイトリーディング(初見)と、スケールと....って、知ってることばかりでしたけどね^^;



でもまさかこあんな展開になるとは...




ブレイクが終わって、教壇に戻ると、彼はボートに向かい黙々と何か書き始めました。

12小節と、その上にコードをすらすらと。



音楽やってる方なら、もうお分かりかと思いますが、そうです、ブルースですね。



当然、その時はそんなこと気づかず、きょとんとしておりましたが、



書き終わると 先生が


「この中に、ベーシストはいる?」と言いました。

数人が手を挙げ、その中から2名がステージへ上がるよう指示されました。


次はギタリスト、ピアニスト、ドラム...というように、次々ステージへ。



なんか嫌な予感。



で「次は、えーっと、シンガー.......」って言いながら誰か探してる......


はい、そうです、ご想像通りです。



私に向かって、

「シンガーだったよね?はい、ステージに上がって」



つい、3分前に、ボーカルです、と自己申告してしまいましたからね....



草葉の影からこっそりと講義をのぞこうと思ってたこの私が、


これからバークリーを受けようっていうミュージシャンたちの前で、


アドリブする事になってしまったのですよ!



これは、かなり嫌ですよー。

受け入れ態勢のあるお客さんの前でやるとはぜんぜん違います。



ベースから始まって、12小節のブルースを何度も繰り返し、何周か毎にソリストを変えて

一人ずつアドリブに挑戦します。


ボーカルの場合は、アドリブというとスキャットってことですけど、

実際、舞い上がって、わけわからず、めちゃくちゃだったと思いますが、


自分的にはかなり「Good Job 」だったと思いますよ(T_T)


十分に必死さと、ダメダメ加減をアピールできた(してしまった)ことでしょう......



まあ、あれがオーデションってわけじゃないし!


気を取りなおして、2日目に臨みました。





オーディション当日は、時間割り制になっていたせいか、会場はガランとしてました。

私は午後の1番手だったので、そのせいもあったのかな?



「試験官がお昼休みから帰ってきてない」とのことで、

時間にはきちんと着いてたのに、待たされました。



待っている間に、簡単な楽譜を渡されて、


ピアノのある練習室に入って練習していいといわれました。



楽譜は初見のオーデションの楽譜で、いくつか短いメロディーがかかれたものです。

初見って、見てすぐ歌うものだと思っていたので、ちょっと拍子抜け。


とは言え、楽譜読めなきゃ先に楽譜もらっても意味ないわけで、

練習室に入って、メロ覚えちゃうくらいに早速練習。(いいのか?こんなんで^^;)



10分くらいたつと、先生が戻ってきたらしく部屋に通されました。

その部屋にいた人物が言いました。



「いやー、また会えてうれしいよ」


グレッグ。


昨日の講義の先生です。



「私もです......」と言うのがやっとでした。


あなたが試験官だったのね(。。)



正直、緊張がどっと解けて良かったのですが、昨日の"なんちゃってスキャット"のこっぱずかしさが

毛穴から噴出す勢いでした。




さて、いよいよ、泣いても笑っても、ここ数ヶ月の自分の成長振りを発揮する時です。


私は用意されたステージの上に上がりました....




To be continued...


続きのストーリーはこちら!

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