私と明石焼きとお出汁。
「忙しいは言い訳だ。お前らにとって客はその他大勢の一人かもしれないが、客にとっては一生に一度の事と思いなさい。」
これはよく社長が我々に言う言葉です。
仕事上で何か失敗した時、仕事が滞っている時、私達は誰一人「忙しいから」とは言いません。
しかし、社長は私達が物凄く忙しいのを知っているから、敢えてこの言葉を教訓の様に事あるごとに言います。
昨日、関西空港を利用し台湾に帰ってきました。
私はせっかく大阪に来たのだから記念にたこ焼きが食べたいと思い。関西空港内の某店舗を訪れました。
某店舗の前は長蛇の列です。
レジと厨房には若者が3名、大変忙しそうにしています。
私はこの後起こった事について、普段社長から言われている教訓を思い出しました。






Dセットをおひとつ。たこ焼きにマヨネーズを・・・



この時、覚えられないならメモするか機械のシステムに組み込んでしまいなさいよ。とも思いましたが、それよりも気になったのは店員さん達の空気です。
最初のマヨネーズの件で店員①が言葉に詰まった時、周りの店員はニヤリとしながら店員①を見、「あーこいつ忘れてやんの」と言うような空気を出していました。



レジ打ちは良かったのですが、この後の店員②に引っかかりました。
(店員②明石焼きを作っている)
①最後、お皿に盛る際、一つだけ形が崩れてしまい、更には生地が鉄板から離れない。
②鉄板を振り振り生地を落とそうと2,3分格闘し、生地は落ちた。要するに失敗だ。
③鉄板の生地は諦め、お皿のタコが露わになっている部分を落ちた生地で蓋をする。
④何もなかったかのように私のお盆へ。
ここで丁度店舗の責任者らしき人が店舗に入りました。









百歩譲って、客から見えないところでやるならまだしも、目の前で形崩れたうえに鉄板振り振りして生地を落としそれを後から被せたのは残念でした。
歳にして23前後の子達でしょうか。責任者は35前後でしょうか。
確かに見ていて物凄く忙しいのはわかります。
彼らから見たら私はその他大勢のうちのひとりかもしれません。それでも私は初めて明石焼きを食べる客です。
「忙しいは言い訳だ。お前らにとって客はその他大勢の一人かもしれないが、客にとっては一生に一度の事と思いなさい。」
要するに、ひとつひとつ忙しいなかにも丁寧に、心をこめて行いなさい。ということです。
レジ打ちをはじめ厨房の弛い空気、加えて少年の姿勢。
これらは自然とこの店舗に充満しますし、この店舗にとってはマイナスだと思います。
私が口うるさいのかもしれませんが、この若者たちが良き先輩、良き指導者に出会いこのような点を改善できることを願っています。
著者のKondo Takeshiさんに人生相談を申込む
著者のKondo Takeshiさんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます