中野区のロミオとジュリエット

前話: シェイク・シェイク
次話: アデランスの思い出
自分が学生時代住んでいたアパートは窓を開けると40cm向こうは幅4mの道路という環境だった。 
大学1年時はクーラーの無い生活だったので夏場は窓開けっ放し。 
暑すぎるので常時パンツ+Tシャツ(たまにTシャツは省略)で居住。
歩行者からは「覗かれ部屋」状態でした。


そんなある日の午前0時ごろ。

 「キャー」という女性の悲鳴。   

 

開けてある窓からすぐさま身を乗り出して辺りを見回す。


目の前をおじさんが自転車で走り去る。

 数秒後道路向かいのアパートの自転車置き場からおびえた表情のOLらしき女性が出てくる。

 女性:「あ、ありがとう、ございました・・・」(おびえた表情で)

俺:「いや・・・その・・大丈夫ですか・・・」(パンツ+Tシャツの格好で)

 女性:「変な人が・・・後ろから急に・・・」(おじさんが去っていった方向を指さしながら)


どうやら自転車置き場でさっきのおじさんに襲われそうになっていた様だ。


 周りのアパートの住人達、さっきの悲鳴に反応し外を見たら、この光景。

だったと思う。

光景1:道路におびえた表情のOL。

光景2:OLの視線の先には窓際でズボンをはいていない男。長州小力風味。

 背景:約10秒前に女性の悲鳴。 以上。


たぶん去っていくおじさんの姿を目撃したのは直ぐに窓から身を乗り出した俺だけ。

いや~・・・すっかり状況証拠揃えられちゃったって感じ・・・・

道路際のフェンスを境に、とんだ「ロミオとジュリエット」状態。

 女性は何度も長州小力風の男(私)に頭を下げながら向かいのアパートに消えていった。

たぶん周りの住人達はなぜ女性が長州小力風の怪しい男に頭を下げているのか「?」だった事だろう。



 ズボンを履いていなかった為、英雄から一転容疑者へ。

それ以降、窓の近くに常にズボンを置いて生活することにした。

 そーいえば私。高校生の頃ホットドックプレスの「ブリーフは女の子に嫌われる! 出来る男はトランクス!」という記事を見てからずっとトランクス派です。






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