サッカーに浸った中学時代。

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現地についたら顧問にすぐに呼ばれ、

どんな声をかけてくれるのかとワクワ

クした。

だけど、彼は試合の結果には全く触れ

ず、ぼくらをひたすら怒った。

一人一人平手で頰を殴られたのを今で

も覚えている。心のこもったものは頬

ではなく、心に響く・痛みを伴うんだ

と痛感した。

その日も、次の日も自分の情けなさと

心の痛みは消えることなかった。


勝利の味と注目されることが一気に押

し寄せてきてそれに打ち勝つことがで

きなかった。

結果、次の3回戦で敗退。ベスト16


〝拭いきれないベトベト〟

その出来事からぼくらの中に何かモヤ

モヤしたものが残り続けた。

それは練習に現れ、チームを鼓舞して

もその声はどこか嘘のようで、返事も

数人。

練習試合もチグハグなものが続き、

最終大会は苦い結果に終わってしまっ

た。

試合後、顧問の言葉の一言めでチーム

をもう一度持ち上げられなかった自分

への悔しさ、もうこのチームでできな

いことの寂しさ、顧問に教えてもらえ

なくなる寂しさ、ここまで強くさせて

くれて楽しいサッカーを教えてくれた

ことへの恩返しができなったことへの

心苦しさ。

全てが涙に代わって出てきた。自宅ま

で止まらなかったのを覚えているくら

いだ。

今なら言えることは、謙虚さを忘れぬ

こと。

そして、何かを成し遂げるためには

してブレずにいることの大切さ。

これを学んだぼくの思春期でした。


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