インドの山奥で修行してきた話-9 【見知らぬインド人との酒盛り】

前編: インドの山奥で修行してきた話-8 【振り返るとこれがこの旅唯一の観光シーンであった】
後編: インドの山奥で修行してきた話-10 【マドラス→ダーラシュラム村】

1997年10月26日(日)18:00ホテル着
想定以上の長旅になった。シャワーを浴びて再び食事に出かける。
これまでインド到着後の食事は全て屋台でスナック程度の軽食を買って立ち食いだった。



明日からは奥地に籠もる事になるので最後の晩は何かちゃんとしたモノを食べよう!
ということで近場で一番高級そうなホテルのレストランに入る。
奥地に入ってからはもう
食い物は基本的にカレーしかないので、ここではオリエンタルな夕食を。

ちなみにインド人の感覚ではカレーというのはメニューではない。日本で言えば醤油みたいなもんだと思って欲しい。
魚の煮付けが醤油ベースだからと言って日本人はそれを
醤油』とは言わないのと同じ感じ?

メニューの数はすごい。
ベジタブルカレー・マトンカレー・チキンカレー・フィッシュカレー等々・・
それぞれに対し香辛料によって5~10種類のメニュー。
言っとくが、日本で出てくるカレーとは全く別物。
全てすごい粘度のペースト状カレー。香辛料付。
この香辛料がやっかいだ。メニュー見ただけではどんな香辛料が入っているかが分からない。そしてとにかく香辛料入れすぎ。(辛い訳ではない。とにかく匂いが・・・)
カレー好きの黄レンジャーでも3食×5日連続が限界だと思う。
日本のカレーが好きで「カレーだったらいくらでも」って人。是非インドでカレー三昧を楽しんで下さい。たぶんカレーに対する認識が変わります。

とう言うわけでこの時はステーキプレートを注文。
運ばれてきて後悔。。。。。インドでは牛は神様なんで食べちゃダメ。本当の牛肉は本当に高級なブランドホテルでも扱ってるか怪しいところ。
目の前にあるのは何の肉かよくわからないサイコロ状の合成肉。
食べたこと無い味やったから、あれ犬肉とか人肉入れられてもわからんわ〜という感想でした。
インドビールも飲んで少しいい気分。
インドでは宗教上の理由から基本的に飲酒御法度。
ブラックマーケットみたいな感じの酒屋は鉄格子に囲われていて「いけないものを買ってる感」が凄い。



奥地に入るとこういった酒屋はあるものの外国人が入れるようなBarとかは皆無。しばらく酒場へ行けなくなるので行っておくことに。


PM10:00 宿泊ホテルの近く地下にBarがあったので突撃。
階段も暗かったが店内もめっちゃ暗い。なんかとてつもないイケナイ感が漂う。
つーか薄暗いロウソクだけの明かりの中にインド人達の目玉が光っててこわい。。。。



とりあえず入り口近くのカウンター席に腰掛けウィスキーWロックを注文。
しみじみ一人で飲む。私は酔うと多弁になる人格。が、バーテンさんはめっちゃ私を避けてる。
そしてカウンターに一人酒中のインド人発見。席を移動し話掛けてみる。
めっちゃ警戒されるが「まぁまぁ、酒おごるから話相手になってや〜。」って事で快諾。金の力は偉大。
よく外国映画で娼婦がBarで客を捕まえるシーンあるけどこんな気分なんかなぁ。

話してみるとおっさんは偶然にも建築設計の仕事をしているとのこと。
お!これは盛り上がるか?と思ったが全然盛り上がらず。考えたら日本人相手でも酒の席で建築話で盛り上がったこと無いことを思いだす。
こうなったら研究調査の聴きこみでもしてみるかって事で「インドの建築マンダラの研究してて、調査のために来たのだが」と話を振ってみた。
「知らん」
の一言で終わり。現代建築ではインドでも全くマイナーというか無視されていることだけはなんとなく分かった。
まぁ自分が日本のバーで一人で飲んでる時外人から「日本の家相を研究してる」って言われたら、(うわ〜こいつめんどくせーー)と思いながら「知らん」って答えると思うもんね。きっとそんな感じなんだろう。
ただ建築以外の話では盛り上がったねー。英語で下ネタばっか言ってたわ〜。インドはそういうの厳しいって聞いてたけどエロい心は万国共通。
ただ盛り上がりすぎておっさんホテルの部屋にまで付いて来やがった。酔ってるので「ま、いいっか。イザというときはぶん殴ってでも追い払えばいいし」って事で部屋で2次会開始。とりあえず「俺は空手マスターだ」と言って型を軽くやってみせて牽制。
が、おっさんは
部屋に入るなり私が羽田で買ってきたビックコミックに釘付け。彼が熟読しているのは若い女の子が水着姿で映っているグラビアページ。




おっちゃん目を血走らせて鼻息荒く興奮気味に「日本はフリーセックスの国なのか?もっとセクシーショットはないのか?」と聞いてくる。インドではそういう出版物に関してかなり厳しいらしい。「そんなに気に入ったんだったらそれあげるよ。」ってグラビアページを切り取ってあげたら、飛び上がって喜び両手で目一杯握手してブンブンしてきた。なんかナチスの時代にユダヤ人を逃してあげたくらいのレベルで感謝された。
おっちゃんは、ビックコミックを抱えてすぐに部屋を出て行ってしまった。
気持ちはわかる。自分も中学時代に友達からエロ本借りた時、一刻も早く家に帰りたかったから。
時刻はこの時AM1:00
私もしこたま酔ったのでシャワーを浴びて就寝。おっちゃん楽しんでるかなー。。。。

明日はいよいよ調査地へ向けて移動。

(つづく)



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インドの山奥で修行してきた話-10 【マドラス→ダーラシュラム村】

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