インドの山奥で修行してきた話-11 【インドの山奥で民家に不法侵入開始】

前編: インドの山奥で修行してきた話-10 【マドラス→ダーラシュラム村】
後編: インドの山奥で修行してきた話-12 【インディ・ジョーンズみたいな事もしてたよ】

1997年10月28日(火)5日目 AM8:00起床
調査準備で荷物を仕分け。仕分けと言っても主におみやげの準備。
前回調査でインド人が喜ぶものはリサーチ済。
まず日本のお菓子や煙草などは全く喜ばれない。
一番喜ばれるのはライター。前回はコーラの瓶を見つけたブッシュマンの様にライターを奪い合ってた。
この時の為に今回調査が決まってからひたすらコンビニやタバコ屋で粗品でもらえるライターを貯めまくっていた。
まずはホテル前に屯しているオートリキシャのオジサン達に配りに行く。



ホテル/調査地間の送迎金額交渉をする為にまずはライターでご機嫌取り。案の定激しく奪い合い。微笑ましい。
ただ金額交渉は全然微笑ましくなかった。片道2〜30分程の往復送迎で100ルピーだと。前回より20ルピーもの値上げ。
雨季だしガソリン代も値上がりしたのでこれ以下は無理と。毎日の出費になるので少しでも抑えたいところであったが致し方なし。


AM11:00 野帳準備も終了しイザ出発
オートリキシャにて30分弱で調査地であるアイラバテシュバラ村に到着。

観光客はほとんど足を踏み入れない小さな村。
突然外人がやって来たので村人達は興奮気味。
村人が集まって来たところで寺の広場で空手の型を披露。
この時代はインドで空手が結構なブームだというのも前回調査時にリサーチ済。演出の為わざわざ空手家っぽい格好して行きました。

突然やってきたカラテマンに村人たち拍手喝采。次から次に板状のものを持ってきて「これ割ってくれ」攻撃。
割りまくる。どっかのガキが石を持ってくる。これは無理。
そして騒ぎのどさくさに紛れて1件目に突撃。作戦通り。



いきなり前触れもなしに「あなたの家に入らせて下さい。で実測させて下さい」ってのは難易度高過ぎると思ってたんで。
まず1件目は住人が10名弱の比較的この村では小さな家。
英語で依頼するも住人は何がなんだか分からない様子(この村で英語を話すのは数人しかいない)。
ジェスチャーでなんとかこれから行う事を伝える。
なんとなくOKが出たようだったので家中写真を撮りまくり且つ寸法を採っていく。
その間、住人達は服を持ってウロウロ。
家の主人は隣の家に正装服を借りてきてウロウロ。
奥の部屋に行って次から次に服を着替えて出てくる住人達。
その間もひたすら写真を撮りまくり且つ寸法を採っていく私。
外にはすごい数のギャラリー。
そして住人は壁に布を張り始めた。
そしてその布の前に一家全員が整列し私に手招きする。

多分ただ現地の写真を撮りに来た外国人って思われて今まで一族総出でオメカシしまくってたんだなぁ。。。

私の依頼内容が全く理解されていないことは理解できたが機嫌を取るため写真撮影。
ちなみにこの村は電化製品が皆無に近い状況。テレビ・ラジオ・洗濯機等も家庭に無いので当然カメラなども有ろうはずがない。
そんななので写真を撮ってあげると大喜び。「写真が出来たらこの住所に送ってくれ」とメモを渡されたが現地語で書いてある為無理!!
で、写真を撮りおわった後は「なんでこいつまだ居るんだ?」みたいな冷たい視線の中で黙々と作業。住人と目を合わせないことがポイント。
日没2時間前になってとりあえず礼を言ってまた後日入らせてくれとお願いした上で家を出る。でもたぶんその言葉は伝わっていない。
基本ここでは現地語しか通じない。そして次の調査対象を探す。

外から家の構成を物色の後、斜め向かいの家に突撃。
英語が通じなかったので同じように必死にジェスチャーで依頼。結構あっさりOK。1.5時間でとりあえず平面ラフスケッチを採る。
ここで1日の調査終了。
夜はホテルの部屋で2軒目住居ラフスケッチを4色ボールペンで清書。各部の寸法線まで描き込んで後は現場で採寸して数字だけ書き込めば良いようにしておく。さらに1軒目住居の清書及び分析。マンダラ解析する上で理屈に合わない寸法箇所をピックアップ。再度追加採寸する為に。
スケッチ→清書→採寸→分析→追加採寸→分析。このサイクルにて清書・分析をホテルの部屋で行うことにより、極力家の中に滞在する時間を省略するというのが今回の作戦。




1日目は物珍しさからある程度簡単に調査させてもらえるであろう事は、予測していた。
問題はこの先である。一所にずっと通うと「この外人、いつまで居るんだ?」って空気になるだろう。しかし、自分の調査は「村全体が寺院を中心にして道や住居に至るまでマンダラによって計画されている」という事を実証する事を目的としていたので、固まった箇所でサンプルを得るのが理想だった訳である。この村での滞在可能期間は2週間が限度だろうとは思っていた。が、実際には1週間で「これはもう無理」って所まで追いつめられた。
が、それはまた次の話。
ホテルの部屋で夜中まで資料整理に勤しみPM25:30就寝
(つづく)


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インドの山奥で修行してきた話-12 【インディ・ジョーンズみたいな事もしてたよ】

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