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13/7/15

ある朝のガソリンスタンド

Image by Olia Gozha

自宅から駐車場まで歩いている時に便意をもよおした。 危険を感じた場所から駐車場まで歩いて30秒。 最寄のコンビニまでは反対方向に同じく30秒。 あなたならどうする? で、自分の選択。目の前にあるガソリンスタンドに徒歩で駆け込む。 そんくらい危機的状況でした。

 ガソリンスタンドに徒歩で(かつポリタンクも持たずに)「ずいずい」立ち入ったのは初めて。 

しかもお尻ぷりぷりさせながら。 

「いらっしゃいませーーー」って言われたらどうしようかと思った。 

事務所のドアを勢い良く開けて便所位置を確認。 

作業服でスポーツ新聞を読んでいるおじさんに 「すいませーん!トイレ借ります!!」と言って便所に駆込む。


 おじさん、返事してくれなかった。 

 用を足した後、便座で落ち着いて考えてみる。 

「さっきのおじさんの作業服、冷静に考えたらここのガソリンスタンドの制服じゃなかったよな・・・たぶん建設業者の服・・・」




たぶんお客。やっぱ絶対お客。 

その人、ガソリン入れてたか洗車頼むかして中で待ってたら、お尻ぷりぷりしながら入って来た見知らぬ人に「トイレ借ります!」宣言を勝手にされちゃった人。

 その人「いや・・俺、全然客だし・・・」とか心の中で思っただろうな・・・ 

で、俺、すごく便所から出にくかった。 

出きれば死ぬまで再会したくない。 (死んだ後、あの世で「あーーーあの時の・・・」って言われるのはかろうじて可) で、便座で3分程待ってから便所を出た。 ら、難易度上がってた。 


レジカウンターに店員がいた。

さっきのおじさんも「まだ」いた。 

一瞬躊躇したが、「すいませーーん、トイレ借りましたーー」と言いながら斜め下45°の視線のまま競歩でスタンドを後にした。

  

 俺は怖いもの知らず。 これでどんな修羅場もくぐっていける。そんな気がしたある朝の8時40分だった・・・・


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