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もう一度走る<<23>>

ラン君の好奇心は広がっていきます。

人も動物も目を見れば好奇心の有るかわかります。

保護した当時は警戒心も強く心を開いてくれませんでした。

関心を示すのは食べ物だけでした。

そのラン君が

私が着ていたジャケットのフードの紐に戯れました。

紐がラン君の顔に触れると噛んで遊び始めたんです。

我が家の猫ちゃんだったら当たり前のことですが、ラン君が戯れてくれたことが嬉しくてたまりませんでした。

3月29日

ラン君がちゅーるを舐め終わり、エアー毛繕いをしている時に口のそばに手を持っていくと甘咬みしました。

私への親愛の情だと思うと

もっと咬んで!って思います。

そして、先生から

“4月2日に退院の予定です”と

さらりと言われました。

いつも先生は穏やかに感情の起伏がなく話をするので私の反応もワンテンポ遅れます。

ケガをしたラン君を保護したのが昨年9月6日でした。

2度目の入院は約4ヶ月に及ぶ長いものとなりました。

ついに

待ちに待った退院の日がくる!

嬉しくて、ラン君に

“あと4回寝ると退院だよ”と

子どもに話しかけるように話しました。

先生とスタッフの皆さんのお陰で入院生活は快適だったと思います。

病気やケガの治癒には医療的なことだけでなく、心の状態も大きく影響するのでラン君は最高の環境で治療していただいていると思います。

初めてふみふみしたのも病院のケージの中でした。

要求鳴きができるようになったのも病院です。

ラン君がどれほどリラックスしていたかは写真をご覧いただけるとわかると思います。

ラン君は自分の置かれた状況を理解して前向きに捉えているように感じました。

ラン君の退院の日が決まったことをSNSで報告するとたくさんの方に祝福のコメントを寄せていただきました。

皆さん、我がことのように喜んでいただき、涙が溢れてきました。

4月2日

いよいよ退院の日がきました。

慣れ親しんだ病院の先生とスタッフの皆さんとのお別れはラン君もつらいと思います。

ラン君を保護してからのことが次々に思い出され涙が溢れてきました。

先生とスタッフの皆さんには感謝しても仕切れないほどです。

退院後は一日置きの通院になります。

入院前に使っていたトイレのチップはそのままに

使っていたベッドは匂いを消さないように洗わずにいました。

我が家に帰って来て

すぐにご飯を食べました。

ラン君は食欲が無くなることもなく完食しました。

外での生活が長かったので、ご飯がある時に食べるということが習慣になっていたようです。

環境が変わることはストレスになるので

ラン君の心の状態に合ったバッチフラワーレメディを選びました。

環境の変化に適応できるように

他の猫ちゃんにジェラシーを感じないように

分離不安や独占したいという感情を和らげるように

そして

パニックにならないように

4種類のレメディをブレンドしました。

少しでもラン君が心穏やかにいられたらと祈るばかりです。

ラン君の我が家での生活が始まりました。

嬉しいことが次々と起こります。

<<24>>に続く


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小さな頃から動物が大好きで、動物と過ごす時間は至福の時と感じています。今まで出逢った動物からたくさんのことを学びました。私を支えてくれた動物のために恩返しをしたい、そんな想いから現在は地道に保護猫活動をしています。

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Erika Jogan

長い入院生活お疲れ様でした。

江理 長谷

保護当時のなんとも言えない焦燥感を思い出しました。本当にソラさんに出会って良かったと思います。

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