私が自由を求めるわけ⑨

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そんな仕事をしたいハズもありませんが、
安心そうに見える大手のリフォーム会社は
大卒か専門学校卒、又は経験者、
という条件がついていました。

職探しは難航しました。

またしても、ハローワーク通いに、
求人情報と格闘する日々が続きました。

そうしているうちに、
ある家具店のリフォーム部門の求人募集が目に留まりました。

私はインテリアコーディネーターをしたかったのですが、
その募集はリフォーム営業でした。

電車では時間がかかるその職場は、車通勤OKでした。
インテリアコーディネーター資格優遇、
しかも未経験者OKでした。

私の地元にも同じ家具店の店舗があり、
息子の勉強机などを購入した事もある
地元密着タイプの歴史のある家具店のリフォーム部門。

安心感はバッチリでした。
条件も揃っています。

でも、リフォーム営業なんて私に出来るの???

インテリアコーディネーターの資格は取ったけど、、
リフォームについて学んだワケじゃ無いし、
営業の経験なんて無いし・・・。

しばらく悩みましたが、
採用するしないは向こう側が判断する事だから、
ダメ元で面接だけ受けてみよう!と思い立ち、
面接してもらいました。

その時は5人程応募したらしく、
私以外全員経験者だったにも関わらず、
なぜか私が採用されたのでした。

採用の知らせの電話を受けた時の事は、
今でもハッキリと覚えています。

こんなど素人の私が、
あんなに条件の良い職場に採用された事にまずは驚き、
全身の血の気が引く程の緊張感に震えながらも、
営業をする事への不安よりも、
自分の可能性へかけてみたい気持ちが勝ってしまい、
お受けしたのでした。


しかし、仕事は思ったよりもはるかに過酷でした。

そこは、接客、現地調査、プラン作成、見積作成、
契約、発注業務、現場管理、引き渡し、仕入業務、
アフターフォローまで、
全てを一人でこなさなければならない職場でした。

全くのど素人の私が、
これをいきなりこなすのは至難の技でした。
最初は先輩方に手伝ってもらいながら、
見よう見まねでやっていましたが、
やり手営業マンだった先輩たちも決してヒマでは無かったので、
そのうちに頼る事も出来なくなってしまいました。

しかも、しばらくして
図面を描いてくれるハズの人が辞めてしまいました。

なかなか慣れない私は仕事が取れずに、
営業所でお留守番をする事が多くなっていました。

色んなカタログを見ては、
メーカー毎の特徴や売りを研究していました。
メーカーの営業マンの話は真剣に聞きました。

そして、自分なりのおオススメしたい商品や
お買い得品、特殊な現場に対応できる商品などを
頭に叩き込みました。

また、自分でも図面がかけるようにJW-CADの勉強もしました。

そうこうしているうちに、
商品知識も増え、図面で具体的な提案が出来る様になった私は、
徐々に売り上げが上がってきました。

そして、辞める年の年間売り上げは、
全営業所の中でトップを取る様になれたのでした。


なぜ、私がトップを取れたのかは次回で詳しくお話しします。










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