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7月の2話 2度目の海上調査

Image by Olia Gozha

7月の最終週、2度目の海上調査があった。私はまた、研究員として連れていってもらうことが出来た。  今度のメンバーは、前回のメンバーのメインの研究員2人は同じ人、後は学生さんが少し入れ替わった。そして船のエンジニアさんは全く一緒の人たちだった。  前回と違うことは4つ。1つ目は、天気がずっと良くてシーシックがなかったこと、2つ目は、私も実験に参加し、戦力となったこと、3つ目は、フランス語がちょっと分かっている状態だったこと、そして最後のサプライズ、帰りの飛行機の中で、ボスと沢山話が出来たことだ。  1つめ。終始天気が良く、凪いでいた。今回も3日間、クルーズのために日にちを確保していたのだが、1日もシーシックに困る人は出なかった。  2つめ。今回、フィルトレーションの実験を仰せつかった。前回、同じ実験を担当していた学生さんは今回時間がなくて参加していない。代わりの学生さんは勝手がよく分かっていなかった。私も実は分かってなかったが、メイン研究員の1人が「akikoは分かるはずだ」とニッコリ。「えー」と思いながらも見よう見真似でセッティングした。それで、最初は分かる人に教えてもらって、あと実験のやり方も、その学生さんに教えてもらった。必ずノートに、必要なことを書いて、6本あるフィルトレーションの枠をどう使いまわしていくかを考える。あまり効率を重視すると、頭がこんがらがるので、最後は4本だけを使うようにした。あまり水が濁っていたら、フィルトレーションは進まなくなる。水を半分にしたりした。この実験を担当することで、私は数年の研究経験の中ではレアな、実験、という要素を取り入れた。自然が相手の実験は一発本気勝負。結構楽しかった。  3つめ。相変わらず私以外のメンバー全員がフランス人だったから、やっぱり公用語はフランス語だ。だけど、今回は、少しフランス語を習っただけあって、随分周りで話していることが分かっていたと思う。もうフランス語の勉強を辞めて、英語に注力し始めてから2ヶ月ほどが経っていたから、殆どフランス語では喋ることが出来なかった。前回、このクルーズで、フランス語をやらなければ、と思ったのだから、ちょっとは喋れるようになっていたかったけど、仕方がない。こういう寂しさ、劣等感を感じることを覚悟して、私は、英語に注力すると決めたのだから。  そして最後のサプライズ。移動はボスと一緒の飛行機だったのだが、ここで私にとっては、とてもキラリと光る時間があった。

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