【第3話】10年間で4回半同棲に失敗した【帰宅すると家具が無い!今度はチャラ男に浮気→夜逃げされちゃったテヘペロ】
3回目なのでかなり反省して慎重に人選した
ホスト、自称DJ、売れないバンドマン。言わずと知れた「3大付き合ってはいけない男」である。こと恋愛に関して、私は壊滅的に間違った選択をする。
今度は売れないバンドマンをチョイスしたので、やっぱり面倒くさいことになった。なぜその人選に至ったのか。理由は以下の2つ。
理由1:衛生観念度が合う人にしよう!
これまでの2回の失敗から、私が一緒に住む相手を選ぶ基準となるものさしはコレだった。
ゴミ男<<<|常人の壁|<私<<<|綺麗好きの壁|<<<|異次元の壁|<<ピカ男
つまり常識の壁から異次元の壁までの間の人を選べば良いのだ!
理由2:今までと別のタイプの人種にしよう!
おっけ!!!!!!これで勝つる!!!!!!!!!!!
惨敗した。
バンドマン、チャラ男との同棲
バンドマンはダメだ
チャラ男は居酒屋勤務をしながらバンド活動にあけくれる、華やかなイケメンだった。脳みそに中身が入ってるのかは甚だ疑問だったが、シンクで謎の苔植物や微生物を飼育していたり、ユニットバスが赤茶色だったり、トイレットペーパーのストックを1つづつ英字新聞でラッピングし、インテリアの一部としてトイレの隅に飾ってはいなかったり、スーパーのレジ袋は匠制作の折り紙の如く、美しく鋭利な角を持つコンパクトな三角形に折りたたんで常時100個以上ストックを持ってはいなかったので、なんて素晴らしい人だろうと思った。バンドマンなめてた。
バンドマンはダメだバンドマンはダメだバンドマンはダメだバンドマンはダメだ。
バンドマンはダメである。特に「デビュー決まりそう」とかなんとか言っているバンドマンはダメだときっぱり断言させて頂く。良い子のみんな!バンドマンはダメだよ!
なぜバンドマンがダメなのか100の理由
- 交通費やスタジオ代など出費がかさむため、可愛い顔で「おかねちょーだい(ハート)」とか言いはじめる
- 「ファンが見てるかもしれないから一緒に電車とか乗らないでほしい」とか言いはじめる
- 「お前は俺に相応しくない」とか言いはじめる
- 「ビッグになりたい」とか言いはじめる
- 「業界の人がー」
- 「プロデューサーがー」
- 「今度のオーディション受かったらー」
- 「これはチャンスだからー」
- 「
以下ご想像ください。
ナルシストは半端じゃないほど鏡を見ることを知った
外出する際、準備の時間が異様なまでに長いことに加え、外出先ではエレベーター内の鏡、ショーウィンドウ、ありとあらゆるリフレクションしそうな板を見つけては目をかっと見開き、髪型をいじるのがチャラ男の癖であった。
人生で初めて遭遇した生粋のナルシストは、観察すればするほどに「髪型よりもその頭の中身をなんとかしたらいいのになあ」と思わせる生物だった。
バンドマンが使う!「浮気の口実パターン」を勉強しよう
チャラ男と住んでいたのは1年半ほどだった。いままでのパターンとは逆で、私の部屋にチャラ男が転がり込んでいた。
「バンドマンを転がり込ませたらヒモ化する」
これはテストに出るので覚えておくこと。
また、バンドマンの言う「練習のあとミーティングしてて終電逃した」は浮気の口実であるので、これもしっかりと覚えておくこと。「スタジオに泊まりこみでレコーディング」「ライブの後打ち上げでプロデューサーの話が長くて」も同様であるので、こちらにも留意されたし。
浮気は別にいいんだけどよその女目的に夜逃げしないでください
ある暑い夏の夜のこと。夏季休暇でしばらく実家に帰っていた私は、重い荷物を抱えて汗だくになりながら、2人で住むマンションの階段を登っていた。マンションの外からは部屋の明かりを確認できず、彼が在室かどうかは分からなかった。「もしかしたらバンドの練習に行ってるかもしれないな」「久しぶりに会えるかなー」などと可愛らしい乙女な気持ちでドキドキしながら「ただいまー」と部屋のドアを開けた。
真っ暗だった。電気をつけた。家財道具が半分以上無かった。
「ファッ!?」
テレビも無ェ テーブル無ェ ラグも無ェ
鍋もそれほど残って無ェ
びびって部屋をぐーるぐる
私こんな部屋嫌だ
私こんな部屋嫌だ…
これまでのまとめ 3回の失敗で得た教訓
- ゴミ屋敷に住む男はダメである
- 部屋は綺麗すぎてもダメである
- バンドマンと付き合ってはならない
ということは、この3つさえ守れば上手くいくんじゃね?
次こそは…!(フラグ)
※最後に夜逃げをする際の注意事項
自分の荷物はいいが、家具を持っていかれるとその後の生活に大変こまる。ダンボールを机にして1人でご飯を食べる、という行為はとても惨めな気持ちになるので、みなさんがもし夜逃げをされる際には、相手への思いやりを忘れず、テーブルは残しておいてあげることを強くお勧めする。
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