第26話 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

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第26話 周囲の反応:その他大勢編
 

アリッサの友達。じゃなくてかつら。
 
 

ギラギラしたメークが好きみたい。ナイトクラブ系だって。
 
 

アリッサのカミングアウトに対する周囲の反応を書いてきましたが、今日は最終編、ずばり「その他大勢の反応」。

 

ご近所さん

毎日顔を会わせるお隣のフィリピン系アメリカ人の奥さんにだけ、カミングアウトの3ヶ月後くらいに直接話しをしました。奥さんは「愛がかわいそう」と言って泣きました。わたしが一番嫌いなタイプの反応。

 

その日から、今までほとんど口をきいたことのなかった彼女のご主人が、顔を合わせるたびに話かけてくるようになりました。親切心からがんばって話かけてくれるのがわかったけれど「うざい、ほっといてくれ」と思いました。同情されてひねくれるダメ人間のわたし。

 

 

娘の学校の校長先生と担任の先生

「何かあったときに備えて」娘たちの新学期の最初の日にアリッサが校長先生に直接報告 。校長先生は「この学校にはレズビアンカップルもゲイカップルも何組かいるから心配する必要なし。ヘルプが必要なときはいつでも気軽に声をかけて」と言いました。

 

娘たちの担任の先生には、教師と親の個別面談のときに話をしました。本当のことを言うと、面談のときにアリッサに来てほしくなかった。面談の日程を隠しておいて、1人で面談に行こうと思っていたのに、アリッサにばれてしまい結局三者面談に。

 

 

お互い仕事があったので、教室で待ち合わせしたら、アリッサったら、めちゃくちゃ濃いメーク。普段よりさらに女っぽい格好で出現。先生も「ぎょっ」とするくらいの濃いメーク。わたしはその場から逃げ出してしまいたかった。新しい担任の先生に自己紹介するときに、アリッサのことをなんと言って紹介したらよいかわからなかった。校長先生からすでに担任の先生には話が伝わっていたのかな。

 

わたし:「タラの母親の愛です」

 

担任の先生:「この人はどなた?」

 

アリッサは嬉々として、自分が数ヶ月前にカミングアウトしたトランスジェンダーであること、こどもたちはうまく適応して、父親のトランジションを祝福し、サポートしていることを説明。

 

なにごともなかったかのように面談が終わり、アリッサに続き、部屋を出ようとするわたしに担任の先生が「愛、あなたはだいじょうぶ?」。

ここでわたしは泣く。涙が滝のように溢れて、気違いみたいに泣きました。同情なんかいらないのに、また同情された。わたしはひねくれ者のいじけ虫、またくやし泣き。

 

 

マッサージのクライエント

わたしの職業はマッサージセラピストです。スポーツジムのなかにあるスパでマッサージをしています。マッサージの最中は心がほどけて、する側もされる側もお互いオープンになることが多々あります。 日本語を話さないし、共通の知り合いもいない。だからなおさら話しやすい。わたしがアリッサの話をすると、相手も、自分の秘密を打ち明けてくれる。「夫がDV」だとか、「アル中」だとか。「夫に内緒でたくさんの男性とデートしている」などなど。胸の内をお互いさらけだして、クライエントとはさらに深いレベルで繋がれるようになりました。

 

 

次回はアリッサの性的指向について。アリッサがカミングアウトした後、一番良く聞かれた質問。「アリッサにはボーイフレンドがいるの?」

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