高校時代(16~17歳)
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無気力(18~19歳)
施設を退所して、全寮制の高校生活が始まりました。
そこでは、超が付くほど厳しい先輩後輩関係。
”働く”ということ大変さ。そして慣れない土地。
働きながら学校に通うということを、どこかで甘く考えていたのかもしれません。
その大変さから、1年生の内に学校を辞めてしまう人も何人もいて、
僕も正直何度も辞めたいと思いました。
しかし、”後ろ盾”がない僕は帰るあてがありません。
しかし、”後ろ盾”がない僕は帰るあてがありません。
そういえば一度だけ施設に行ったことがありました。
しかし、歓迎されるわけでもなく、
『ちょっと待ってて』と言われた僕は職員室で待たされ続けました。
施設にいる時に、職員との関係が築けていなかったとはいえ、
それでも卒業していれば温かく迎えてもらえるのではないか…?
と少しは期待していた僕はなんだか悲しくなりました。
”やっぱり僕を受け入れてくれるところはないのだな…”と。
そして”もう二度とここには来ない”と固く決意した僕は、そっとお土産を置いて帰りました。
2年生になって僕は、同級生とバンドを組んでドラムを始めました。
この頃はバンド活動に夢中になりました。
やがて僕は学校以外の人達に混じってバンドをやりたい、
と思い雑誌や楽器屋のメンバー募集を見て
積極的に外の世界へと飛び出して行きました。
”親を殺してやる”という気持ちはこの頃から少しづつ薄れていった気がします。
積極的に外の世界へと飛び出して行きました。
”親を殺してやる”という気持ちはこの頃から少しづつ薄れていった気がします。
思い出すと腹が立つので、できるだけ思い出さないようにしていた…
と言った方が正確なのかもしれませんけど。
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