第48話 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

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第48話 アリッサに直撃インタビューシリーズ7

ポールダンスタイム。キラキラしてるね、アリッサ。

 

ワンダーウーマンみたいな人がいると思ったら、アリッサでした
 


「アリッサ、まだカミングアウトしてない人へメッセージ、アドバイスはありますか?」

 

 

トランジションのプロセスはその人その人によって違うと思うので、一概に「こうするべき」というアドバイスはできません。ただ、自分と向き合い、「幸せになるにはどうするべきか」という質問を投げかけてみるべき。カミングアウトを急ぐ必要はありません。

 

一番大切な最初のステップは、自分自身にカミングアウトすること 。トランスジェンダーであることは罪ではないし、悪いことでもない。自分に優しくなって、自分を受け入れてあげてほしい。自分の内面を見つめ、自分がトランスジェンダーであることを認めること。カミングアウトした後、辛く悲しい経験をするかもしれない。困難を乗り切るには、まず自分自身を受け入れることが鍵になると思う。

 

 

あせらず、ゆっくり時間をかけて準備してほしい。本を読み、映画を見て、オンラインの文献に目を通し、トランスジェンダーに関する知識を深めてください。カミングアウトする相手にきちんと説明できるように。

 

 

信頼できるセラピストをみつけて、とことん話し合ってください。カミングアウト前のわたしにとって、ジェンダーセラピストのケーシーは唯一の心の拠りどころでした。本来の自分でいられる場所。的確なアドバイスをしてもらい、自分に自信を持つことができたし、カミングアウト前にするべきことがケーシーからのアドバイスによって明確になりました。悩み、不安、不満など心のなかに溜まっている感情を、自分の親しい人たちのサークル外の他人に打ち明けることはとても大切だと思います。

 

 

カミングアウト前に、サポートシステムを確保してください。近隣のLGBTQコミュニティーにコンタクトを取り、ミーティングに参加して仲間を見つけることが大切。すでにカミングアウトした人たちの体験談を実際に会って聞くことはとても大切です。自分に起こりうることを想定できると思うので。また、家族や友人、同僚に拒絶され場合、LGBTQコミュニティーの仲間が強い支えになってくれるはず。

 

わたしは長い間、クローゼントの中に身を隠していました。周囲の反応が怖く、怯えて小さくなっていました。でも、思い切ってクローゼットの扉を開けたら、素晴らしい世界がわたしを待っていました。周囲の人があなたを受けいれるのに、時間がかかるかもしれない。あなたの愛する人たちは、過去のあなたがいなくなることの喪失感で打ちひしがれるかもしれない。でも、あせらず辛抱強く待ってください。

 

 

次回はいよいよ最終章。「わたしが伝えたいこと」。毎日更新してきましたが、ちょっぴりお休みして、頭の中を整理して書きたいと思います。

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最終章 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

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