何故か40代以上に好かれる20代~本気で私を好きになってくれた職場の人〜

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前話はあまりいい話ではありませんでしたが…笑。今回はちゃんと、独身の方に好かれた話。

その人は、私の入社当時から契約社員として職場におり、小柄で、見た目はとても若く20代に見えた。お客さんからの評判も周りからの評判も良かった。そんな彼と初めて接したのは新入社員研修で、彼についたとき。説明もわかりやすく、物腰柔らかかった。また、関西弁で仕事中に少しずつ挟む小話も面白かった。配属で、私は彼と同じ部署、係になったが、席が離れていたこともあり業務以外の話をすることは無かった。
そんな彼との関係が動いたのは、席替えで席が近くなったとき。初めは些細な話からだった。彼は自分がラーメン食べに行こうと誘ったら来てくれるかどうかを私に訊ねてきた。会社の人とご飯に行くことを頻繁にしていた私は、迷いもなく笑って「行きますよ〜」と答えた。そこからだった。彼からの誘いが頻繁に増えたのは…。最初は何人かで行っていた。普通に皆でラーメンを食べて、それぞれ帰る。それを繰り返していた。
そしてあるとき、更なる変化がおきた。いつもは定時後、彼が数人に声をかけて、ご飯に行っていたが、その日は…私の机に、紙が飛んできた。その紙には「今日ご飯行きませんか?」そう書いてあった。今思えば、どこのオフィスラブだろうかと苦笑いしそうな展開。でも、その時の私は、そういえばLINEも交換していないしなあ…なんて呑気に思っていた。そして、その日から2人でご飯に行くようになる。彼の車で。彼は40代で独身。実家は遠い。彼は職場のある男性ととても仲が良く、その人をよくご飯に誘っていたこと、そしてその頃は断られることも増えていたところを見ていたため、ただただ寂しいのだろうなあと思っていた。
あれ?感じたのは、2人でご飯に行き始めて1ヶ月後くらいだった。その頃には既にLINEも携帯番号も交換していた。そして、ご飯に行って別れたあと、必ず電話が来るようになったのだった。そして、必ず次の約束を取り付けられるようになった。…彼は私に好意がある…?少しずつそう思うようになった。彼は悪い人ではない。寧ろいい人だとは思う。それでも、恋愛対象に見ることが出来なかった私は悩んだ。そして、母親に相談した。「40代の独身は必死だから怖いよ。その気がないならもうご飯に行くのはやめなさい」母親ははっきりとそう言った。それから私は、理由をつけて断ったり、他の人をご飯に誘うようにした。他の人を誘ったとき、彼は凄く不機嫌そうだった…。
なんとか距離を置こうと頑張った。頑張ったが、ある日、私は最後、告白を受けることになる。…LINEで告白してきた彼。私はやんわりと断った。彼はそれ以上、私を誘わなくなった。その後、暫くは気まずいこともあったが、今はもう、そんなこともない。ただ…今も話すとき、距離が近すぎるのは…私の気にし過ぎなのか……。
正直、23年の人生で、ここまで熱いアプローチを受けたのは初めてだった。そんな話。

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