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【必見!】大人も子供も夢中になる!遊ぶだけで自然と数学の力が身に付くトランプゲーム「計算ブリッジ」開発秘話・その7

Image by Olia Gozha

●計算ブリッジの特長⑤:「『体験』から入って、『理論』を後から肉付けてしていく」

 

 今までいくつか挙げてきた計算ブリッジの特長のなかで、僕が声を大にして1番強調したいポイントは、今回お話しする内容かもしれません。それは

 

 「『体験』から入って、『理論』を後から肉付けしていく」

 

 という内容です。

 

 具体的にご説明します。まず、前のストーリーにも書きましたが「どうして算数/数学を学ばなければならないの?」という質問が出てくるという話の中で、先生や指導者の方たちは「論理的に」その理由を説明しようとされると思います。もちろん「論理的に」話をすることが決して悪い事では無いと思うのですが、このやり方だと、どうしても生徒たちは「説得された」という印象を持ってしまうのではないかなと思います。もっと「楽しい!」「面白い!」「相手に勝ちたい!」「優勝したい!」という目的を刺激してあげることが、より算数/数学を学ぶ理由になるんじゃないかな?と考えています。

 

 その中で、「体験から先に入る」ということが、計算ブリッジでは可能であるということを言いたいです。例えば、小学校低学年の子供たちは、まだかけ算や割り算を習っていません。なので、計算ブリッジを楽しむ場合は足し算と引き算のみでプレイすることになります。ただ、この時でも、小学校低学年の子供たちにこのように話をすることはできるのではないでしょうか?

 

 「『かけ算』っていう、計算ブリッジでとっても有利になる武器があるよ」と。

 

 足し算引き算だけよりもかけ算や割り算が使えた方が、明らかにカードの出し方のバリエーションが増えるので、「計算ブリッジで勝ちたい!」と思った子は、かけ算や割り算のことを「ゲームに勝つための新しい武器」という認識が生まれると思います。そうすると、「どうしてかけ算(九九)を学ばなければいけないの?」という質問が出にくくなるのではないでしょうか。


 「小学〇年生だから、九九を覚えないといけない」ではなく、「計算ブリッジで勝つための新しい武器として九九をマスターする」という言い方へと変えることができるわけです。

 

 また、「相手に勝ちたい!」とか「大会で優勝したい!」という気持ちは単純で直情的なので、そのために学んだことというのはとても強く自分の中に残ると思います。そうやって、学校ではまだ教わらない内容でも、計算ブリッジで遊んでいくことによって、先の分野を「体験」していくことが可能になるのです。その後、学校の授業でその「理論」���学んでいくと、先に体験から入っているので、その理論も定着しやすくなるのではないかなと思います。

 

 それ以外の分野でも、「体験」から入って「理論」を後から肉付けできることはあります。例えば、計算ブリッジの中で「7」とか「J(11)」というカードはとても使いにくいカードだということが分かってくると思います。その理由は、「7」や「J(11)」は、かけ算や割り算が使えない値だからです。その「使いにくいという体験」を先に味わっておいてから、「約数」「倍数」の話に繋げていくと、子供たちにとっては、内容がとても分かりやすくなるのではないでしょうか。またここから「素数」の話にも広げていくこともできるでしょう。こうやって、ゲームを通じて「体験」として数の特性に触れておいて、その後から理由を「理論」で肉付けしていく。そうすることで数の特性を「体験」と「理論」という両輪で回して身に付けていくことが可能になってくると思います。​

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