それは神がかり的な出会いから始まった~その5

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前編: それは、神ががり的な出会いから始まった~その4
後編: それは神がかり的な出会いから始まった~その6




ここは平泉駅前の商店街。


60年前は両脇に家などなかったそうで、

ここでも義母はどうもピンと来ないようでした。


「駅の向こうに行けるかしら?」


案内の方に聞くと、

「もちろんどうぞ」とホームに抜ける扉を開けてくれました。


   ━─━─━─━─━─



あっ!!


義母と叔母が同時に声を上げました。





駅の向こうには

60年前と同じ風景が広がっていたのです!!


線路も、線路から見える山々も。


「あの山に栗拾いに行ったのよ!百合の花も摘みに行った。

 そうそう!あの山、なんて懐かしい……」


義母は目にいっぱい涙を溜めながら

当時を思い出しているようでした。


「お父さん、お母さん、戻ってきたよ。平泉だよ」


叔母は、日本から持参した祖父母の写真をそっと取り出し、

懐かしい景色を見せてあげていました。


「あっ!あの道! ほら、あの道も同じだよ!」




みんなの読んで良かった!