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偏差値27.5からの大学合格 その23

Image by Olia Gozha

そして・・・

  いつものように夜11時過ぎに帰宅すると、母が「何か大きい封筒届いているわよ」と言う。
  

 水色のB4版の封筒である。
 開けると・・・合格通知であった。
 

 手続き書類がたくさん入っていた。

 昨年のように、紙切れ一枚ではなかった。

 うれしい・・・というよりホッとした。
 「もう浪人しなくていいんだ・・・」
 「とにかく4月から、自分の行き先がある」
 それが実感であった。

   翌日、明治からの合格通知も届いた。

  発表日程を確認すると、2日後が早稲田の発表日であった。

   合格しても、朝は始発に乗って予備校に行き、自習室にこもっていた。

  授業は2月中旬で終了していた。2月になると、だんだん教室の人数が減ってくる。でも、私は出席を続けた。
 

 「最後まで授業に出て頑張った人の努力が報われるんです」という先生方の言葉を無条件で信じることができた。

 早稲田の発表は午後1時。

 その日は、午前で代ゼミを出て、細い道を大学に向かった。


  ・・・あった・・・


 身体が震えた。初めて「嬉しい」という気持ちが湧いた。

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