発見や発明 2.1.3 感じよ、さらば与えられん

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 話がいつも脱線ばかりしているのは申し訳ありませんが、見る、聞く、ことからヒントをいただくことを述べました。

最近ではインターネットでも多くのことを学べますし、ヒントもいただけると思います。インターネットはどちらかというと見るという作業かもしれませんが、見るにせよ、聞くにせよ見たもの、聞いたものを問題解決や、新商品・サービス開発などに結びつける感性というか、感じる力が必要です。ある現象を目にしたとき、あるいはある話、情報を耳にしたとき、それらを消化し感じなければただの現象、単なる話に終わります。

そのようなただの現象、単なる話になるかもしれないものを問題解決や、新商品・サービス開発などに結びつける感性を育てるにはどうしたらよいのか、あるいはどのような環境であればそのような感性が養われるのでしょうか。

私は金銭的な適度の貧しさ、適度の低学歴、適度の不安・・・・などだと思います。私自身は何の不自由なく、あるいは成績不振でも大学に生かせてもらえるような高校生生活は送りませんでした。双子の兄は商業高校に通っていましたが授業料を滞納せざるを得ない月が何度もあったと後で聞かされました。その時、父親は入院生活を送っていました。母親には相当厳しい、辛い日々だったと思います。私は学力的に大学に入学できる力はありませんでしたが、クラスでは2年生の時にトップになっていました。そのおかげか、私は東洋紡の国内大学留学制度を狙って東洋紡績株式会社の入社試験を受け、幸いにも入社させてもらいました。

この東洋紡績では東大をはじめ多くの国立大学卒業の社員や博士号資格者がおられました。毎日といってよいほど工業高校卒という低学歴をイヤというほど感じる羽目になりました。しかしこれは感謝すべき良い環境でした。それまでにはそのような高学歴社会の環境に身をおいたことはなかったのですから。そのためにこの環境は反発力というか、入社目的の国内大学留学制度試験合格のための良い刺激、発奮材料となりました。これもやはり学歴が無いことを逆に推進力にできた訳ですから、ありがたい訳です。


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発見や発明 2.2 常識よ、サヨウナラ(1)

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