発見や発明 2.4.1 否 定

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 独創的な発想には現状を否定してみる、現状の反対を考えてみる、組み合わせをしてみる、加減してみるなどの常套手段があるようです。他人の発言や助言はたとえそれらが自分の意に反することであってもいきなり否定、非難せずにいったん受け止めて、メモにでも残しておいて多少の時間をかけて自分の信じるところに従い行動すればいいのです。

メモみ残すということは忘れない、思い出す、同じような考えをまとめられる、いらいらせずにすむ、などの効用もあり発明・発見、創意工夫、豊かな発想力をはぐくむことに有効です。

 発想は初期の段階です。発想したビジネス、サービス、商品を成功に導くための絶対的な方式や秘訣はないと思いますが、私は以下のことを心がけています。

①しつこく;諦めない強い意志、有名でもない小企業には持続しかありません。止めればそこで終りで、競争なら負けです。もちろん諦めが肝心な場合も多々あるので、その兼ね合い、バランスが大切です。節電虫(益虫)は身内からも中止するように求められたことが何度かありましたが、私はこのテーマはこれからの地球、人類には必要不可欠であり、長く持続するためにできるだけの出費を抑えて、PRに努めました。失敗を恐れずに希望を抱き、夢を捨てず、試行錯誤を続けるチャレンジ精神はヒット商品を誕生させる基本的原動力です。

②まじめに;事業は賭け事ではありません。一発屋で終わらないことです。店頭公開して「黒塗りのセルシオに乗れる」とうそぶいた人がいた、と前述しましたが、これは事業を賭け事、他人からの資金は自分が稼いだ金と誤解していることから生じた悲劇であり、不真面目極まりないことです。このような人物が成功するほど世の中は甘くはありません。

③のんびりと;急いでは失敗します。本業でそこそこ稼いでいると不必要に急がなくてすみます。早く世に出したい、早く資金回収したい、早く利益を出したいと思うのは理解できますが、中小企業の商品が思い通りに利益をあげることはまれです。時間をかけてゆっくりと楽しむくらいの余裕が必要です。そのためにはビジネスの柱は数本持って日々の生活は可能な状態にしておくことが大切です。

④お金をかけずに;PRにはマスコミと仲良くして、情報の授受をするのが良い方法の一つです。お金がないのが中小企業です。まして資金をいう名の他人のお金は利息を付けて返すのが筋というものです。できるだけお金をかけずに商品やサービスの周知徹底を図るにはマスコミに情報公開し、情報公開できるような戦略的な動き(例えば、表彰制度に応募して賞を受賞するなど)を心がけてその情報を仲介としてマスコミと仲良く付き合うことです。私の場合、この手法は大変有効でした。

以下は2002年7月17日の中小企業ネットマガジン(編集・発行:e-中小企業庁&ネットワーク推進協議会、中小企業総合事業団)に掲載された内容です。

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綿密な創業プランと諦めない強い意志が成功の秘訣!

  開業してわずか2年で繁盛店になった欧風食堂ビストロ・パパ((有)ビストロ・カンパニー、広島県)。「何をどうしたら開業できるのかも分からず、自己資金ゼロ円でのスタートでした」と語るのは川田オーナー。その川田さんが、どのようにして店を開けば良いのかを学んだのが中小企業大学校だった。

 最初に作った4ページの事業計画書が、講師の指導により、19ページにも及ぶ綿密な創業プランに練り上げられたという。その甲斐あって、国民生活金融公庫から12百万円の融資が決定、開業に必要な残り4百万円を夫妻の両親から借金(翌年返済)することで、念願の開業にこぎつけた。川田さんの成功の秘訣は、以下のように分析できる。

①.綿密な創業プラン

開業の準備とその後の経営の基本は、綿密な創業プラン。その実行が自己資金ゼロからのスタートでも、成功に導いた。

②.諦めない強い意志

絶対に諦めないという強い意志の実行。また、開業に結びつけるには、自分の目、自分の足で確かめること。

③.講師との出会い

講師の教えを忠実に守る。さらに講師にこれまでの実績の評価を受けながら、より効率的な経営を目指す。

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 私の考えでは当初から人様のお金を頼りにした開業には賛成はできませんが世の中にはこのように恵まれた方もいるというお話です。

 以下の記事は中国経済産業局の冊子に紹介されたものですが、当時と名称、URL、メールアドレスが代わっているために、黒線引きしています。

現在の名称:釜本事務所 (旧名称:ケイ・イー・シー)    

現在のURL: www.office-ktk.jp 

現在のメールアドレス: kamamototsuguru@office-ktk.jp  


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