節電虫の誕生 4.1.5 優れた部品 (2)

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その当時から考えますと、現在では希望の機能を満たす部品は数多くあります。複合機能は単機能部品を組み合わせれば得られるのです。私が原始的な節電虫(益虫)一号機をベターな二号機に改善するのを専門家に依頼したのは、まさに彼らが良い部品を知っており、それらを使ってもらえるからに他なりませんでした。

話を元に戻しますと、節電虫開発二号機の試作を私が依頼した設計試作会 社は試作に一生懸命取り組んでくれました。電気的なテスト、機能的なテストなどを繰り返しながらこの会社では節電虫(益虫)開発試作3号機まで作ってもらいました。

さて、試作の初期段階の打ち合わせで最も重要で、私が決して譲歩できな

かったポイントは「節電虫(益虫)が送受信をモニターしている間(待機中)は節電虫(益虫)には一切電力供給しない」という基本方針でした。

そんなことは当たり前だと思われる方がおいでになるかもしれませんが、エネルギーゼロで何かを動作させることは不可能なのです。これは真理です。

案の定、設計試作会社の技術社員が試作した節電虫(益虫)は節電虫(益虫)自体に数ワットの電力消費(待機消費電力)を必要とするものでした。待機消費電力エネルギーを使って送受信信号を感知するタイプの節電虫(益虫)だったのです。当然この節電虫(益虫)は試作としては失敗でした。この試作節電虫(益虫)を私は受け入れませんでした。

なぜなら、繰り返しになりますが、私は節電虫自体の待機消費電力消費量はゼロでなければ意味がない、新規性はないと最初から考えていましたし、節電虫一号機がその考えを具現化していたからです。ですから、この待機消費電力を消費する試作節電虫は受け入れることができませんでした。

当然ですが、設計の変更、試作の継続を要求しました。彼らは私のアイデアを聞き、私が手作りした試作節電虫(益虫)一号機の動作を目では確認したのですが、最も肝心な考えまでは本当には理解してくれていなかったのです。


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節電虫の誕生 4.1.6 できるだけ完璧に、常識からの脱却

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