今の時期だからこそ、、、その5

前話: 今の時期だからこそ、、、その4
次話: 今の時期だからこそ、、、その6

 さて今回はロックダウンが行われたインド国内での生活を中心に書かせていただきます。

 インドでの生活を説明するために、まず私が住んでいる場所の説明をします。
 私がインドで住んでいるのは日本の一昔前の団地の様な場所です。合計9棟の建物があり、それぞれが9階建(ただし1階は駐車、駐輪場なので住まいは2階から9階までです)、1フロアに8戸、この塊が各棟に大体6個あるという構造で、総戸数でいうと実に3,500世帯が入れるという大きさの団地です。団地内にはクラブハウス(スポーツジムと管理事務所が一緒になった建物)、クラブハウスに寄り添う形でちょっとしたスーパー、プールにテニスコート、それぞれの棟には1〜2箇所の子供が遊べる小さな公園があり、団地の外周は約2.5kmもあります。
 無いのは学校と病院くらいで、生き抜くだけであれば団地内から出る必要はまずありません。なお、日本と違いインドの水も超硬水なので飲むことは不可能ですが、団地内にウォーターボトルの販売店があるので、そこから購入する事が可能です。
 さて、この様な場所で約1年半生活をいているのですが、今回のロックダウンが開始された初日の3月25日は正直にいうとロックダウンの情報を知らなかったため、午前中にちょっと団地内を移動していました。というのも、前日に会社のインド工場社長からロックダウンの可能性があるから現金を引き出してある程度持っておくことと、食糧の買い足しが出来るのであれば買い足しておく方が良いという連絡をもらったからです。(連絡をもらったのは夕方くらいでインド政府のロックダウンの発表のかなり前の話です。)
 (なお、3月25日はインドでは祝日でお休みでした。)
 だから、普通にお金を引き出しにクラブハウスのATMまで行き、帰りにスーパーで何か買っておこうと思い、外出しました。
 ATMではいつもの通りにタッチパネルの反応が悪く、お金を引き出すのに四苦八苦しましたが無事引き出しを終わらせました。しかし、いつもは回転しているはずのスーパーは営業をしておらず、団地の外の個人商店まで行ってみようと思い団地の入り口にあたるメインゲートまで行くと、セキュリティーの方達が門を閉めて団地への出入りを完全にストップさせていました。
 セキュリティーの方に、『ちょっと外に出て買い物がしたいんだけど』と話しても、『ロックダウンが始まったから団地の外には行けない』と、結構強めに言われました。(ちなみに、この時初めて前日の夜にロックダウンの発表があったことを知りました。)
 と、ロックダウン初日の午前中にちょっとした過ちは犯しましたが、そこからの3日間は、本当に全く室外には出ませんでした。
 部屋の中で買い溜めてあった食料で生活し、在宅勤務だったので仕事をし、夜などはNetflixで映画や海外ドラマを見て過ごしていました。
 次に外出をしたのは、3月29日の早朝5時でした。
 というのも、実はインドで就職をしてから毎日会社に行く前の朝6時くらいに外周2.5kmの団地内をジョギングしていたので、29日に朝のジョギングができるかどうか試してみました。
 なぜ、試してみようと思ったかというと、、、日中どうみてもセキュリティーや団地の管理者ではないと思われる人たちが、結構団地内を歩いているのを見かけたので、もしかして軽い運動程度ならば外出できるのかも、、、と思い、外出をしてみました。
 ちなみに、早朝5時に走ろうと考えたのは、今まで走っていた早朝6時でも外を散歩や私と同じ様にジョギングしている人は少なかったのですが、より人との接触を避ける様にするのであれば、さらに1時間早く走り始めれば良いのでは?と考えたからです。
 この予想は的中し、朝5時台に私がすれ違う方は約3名、6時台になると結構人が多くなるので、多くなってきたら部屋に戻るというパターンにしました。
 たまにセキュリティーの方とすれ違うこともありますが、なぜか敬礼してもらえるしまつ。(この団地自体、出来て新しくて(聞いたところでは3年前に完成)、外人の在住者として最初に住み着いたのがどうも私らしく、そういう意味でセキュリティーの方には、『インドローカルの団地に住む変な外国人』として顔を覚えられていたそうです)
 結構怒られるのでは?とドキドキしていましたが、そんなことはなく在宅中の運動不足解消の手段を確保しました。
 ただ、相変わらず日中は一切部屋から出ずに、部屋に篭りっぱなしの生活でしたが、、、。
 では、日中の外出を行ったのは何時かというと、それから1週間後の4月5日でした。(それまでは、とにかく朝5時にジョギングを開始し散歩などで外を歩いている人が多くなる6時台になったら部屋に戻り、そこからは部屋の中で仕事を続けるか、気分転換でNetflixを見るという生活を続けていました。)
 では、なぜ4月5日に部屋の外に出たのか、、、それは大音響で何らかのイベント(集会?)の演説の声が聞こえてきたからです。
 最初は団地の外では?とも思いましたが、どう聞いても団地内のクラブハウスのあたりから聞こえてくる、、、。『怒られたら、すぐに謝って部屋に戻ろう』と決めて、1週間ぶりに日中に外出をしました。
 その時、『もしかしたらスーパーで何か買えるかも、、、』とも考えて財布を持って外出しました。
 結果的に、聞こえていた音は隣の棟の住民が、大音響でTVか映画を見ていた音でイベント的なことは何もなかったのですが、スーパーは営業している事がわかりました。
 こうして約2週間ぶりに食料が調達できたのです。部屋の中に貯めていた食料の残りがちょっと少なくなっていたので、このタイミングで買い物ができたのは非常に良かったです。
 また、早朝私が走るのをやめて部屋に戻ろうとする時間で、実は近隣の農家の方が収穫した野菜や果物をトラックの荷台に積んで、移動販売してくれていた事も判り、果物や野菜も新鮮なものが購入できる様になりました。
(*)これは、6時台に人が全く出てこない時がたまたまあり、7時前くらいまでジョギングしていた時に、移動販売の車を見かけて購入できることを知りました。
 と、この様にロックダウン開始2週間目くらいからは、不便さは続いてますが生活するために必要なものは全て手入手できる状態になり、さらなる長期戦になった場合でも部屋に篭る事ができる体制を整えていきました。

 あと1日でロックダウンが解除される、、、と思っていた4月14日、インド政府はロックダウンの5月3日までの期間延長を発表しました。
 これは、結構こたえましたね。
 だって明日我慢すれば、以前に近い生活に戻れると思っていたのに、、、
 さらに11日間は同じ状態が続く、、、。
 ただ、今回は最初のロックダウンとはほんの少し状況が異なり、特定の業種に関しては、いくつかの制限などがありますが仕事の再開が許可されました。
 幸い私の会社は、この再開が許可される業種の1つだったので、4月15日から仕事を一部再開しています。
 だから、現在の私の1日のパターンは、朝5時にジョギングの実施、その後朝食、身支度を整え朝9時に会社へ出社。そのまま夕方4時30分くらいまで仕事を行い帰宅。(特定のエリアへの入出制限がされており、一部のスタッフが帰宅難民になるため、早めに仕事を切り上げる様にしています。)
 部屋に戻ると、食料の買い足しが必要な場合はスーパーへ、買い足しが必要じゃなければ夕飯を作り食べる。その後はYoutubeやNetflixを楽しみ、寝る。
 というサイクルで生活しています。
 これがロックダウン以降のインドでの生活です。

 ここまでは、過去の記憶に頼った記事だったので頻繁にアップする事ができましたが、今後はリアルタイムな記事になるので、更新の速度が非常に悪くなります。
 ただ、せっかくなのでロックダウン解除後の状況や、国際線の離発着の再開後のことなどを書こうと思っていますので、興味のある方は気長にお待ちいただければと思います。
それでは。

続きのストーリーはこちら!

今の時期だからこそ、、、その6

著者の佐藤 隆さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。