【フランスの森の中⑬】上裸でドレッドな妻子持ちヒッピーと、廃バスの中で成立した英国人カップルたちと、テントの中で「人間失格」を読みふける僕(19)と、時々犬連れてるおっさん。

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Tu veux du café?

ピクニックのお話の続き。スーパーで食べ物を買った僕らは、とある小さな池のほとりについた。本当になんでもない、キレイでも汚くもない感じの田舎の小さな池。そのそばに芝生がちょこんとあるところだ。それだけなのに、とっても楽しく、とってものんびりした良い思い出が詰まっている。食べ物もなんてことない。フランスパンにチーズを挟んだやつ。ポテチ。オレンジジュース。なのにめっちゃ美味しく感じた。
メンバーはイギリス人のジョンとメアリと僕。ジョンは放浪している自由人の青年だ。23歳くらいだけど、大学には行ってないらしい。フランス語もちゃんと勉強したことないらしく、カタコト。僕よりちょっと上手いくらい。みんなのイギリス人男子のイメージがわからないが、ちょっと上品なオックスフォードシャツ着てる感じというより、田舎の素朴なお兄ちゃんという感じ。今回は旅の途中で、こういうファームステイをあてもなく続けているらしい。メアリは大学でフランス語と中国語を学ぶ大学生の姉貴。20歳、自分の1個上。大学で勉強してるだけあってフランス語が上手。いつも僕に通訳してくれる。きびきび、サバサバした感じで、この森の中のサバイバルも女子感なく働いている。ちょっとぽっちゃり目だが、イギリスでは割と普通ということを後で知る(笑)この人も差別なく、僕に優しい。中国語も勉強しているからか、アジア人に変な差別意識はないらしい。今回の夏はフランス語上達のため、ガンガンファームステイでフランス語漬けに没頭しているらしい。
2人と、たくさん話をした。いつもは練習のため、頑張ってフランス語で話をするようにしているが、オフということで、英語だけでのんびりお話をした。もちろん僕もジョンとメアリ同士のネイティブな会話にはついていけないが、僕も会話に入るときはゆっくりシンプルな言葉で話しをしてくれるので、理解できるし、ちゃんと僕の話も聞いてくれる。話をしたり、昼寝をしたり、池に飛び込んだり。まさに青春。あと、フランスは飲酒運転のルールが〇%までという許容範囲があり、ビールもちょっと飲んだ(笑)
ピクニックから帰ってきて、「あー、楽しかった。」という思いがあったが、それ以上に、雰囲気的に、こいつら付き合うな、という予感があった。(笑)ちょいちょい二人で話が盛り上がる雰囲気とか、見つめあう感じとか、実際ちょっと僕は邪魔者だった。可愛い末っ子アジア人という感じかな。ペットみたいな。そんな雰囲気を敢えて知らないふりしておいた。帰ってきて、みんなで晩御飯食べて、ワイン飲んで。二人はいつも以上に盛り上がる。いつもはメアリが最初に寝だすのに、ぜんぜん寝ることなく、たき火を続ける。ジペ一家やおっちゃんがお暇し、僕も空気を読んで、お暇した。
翌日の朝、いつも通り一番早起きの僕が外でコーヒー飲んでると、ジョンの寝床である、廃バスからメアリが出てきた。以上、廃バスでカップル成立。僕はそこにはふれず、コーヒー飲む?と童貞みたいな反応でお茶を濁す。これがピクニックのお話のオチ。

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