節電虫の誕生 4.2 成長期待と挫折 4.2.5.1 NHK「おはよう日本」(1)
インターネットでの私の発信内容に対しても多くの方々から反応をいただきました。賛意を寄せて下さった方々の数が否定的意見を下さった方々よりは圧倒的に多かったことに、私は節電虫(益虫)開発の方向性に自信を回復し、商品販売にも少し期待を膨らませることができそうでした。
ご意見を寄せて下さった方々の中にはNGO地球村に関係する人もいました。そして、驚いたことに、私とメールリンクメンバーとのやりとりをリンク上で見ていたNHKの科学文化部記者の方が以下のようなメールを1996年6月のある日に下さいました。
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釜本さま、
突然のmailになりますが、私は、NHK報道のHと申します。
ひょんなことから、電子機器の待機消費電力消費をなくする(極めて少なくする?)装置があるということ、それについての情報を釜本さんが知ってらっしゃることを知りま した。
電子機器が脚光を浴びている今の時代の省エネを考える意味で、報道マンとしてたいへん興味があります。
唐突な申し出で恐縮ですが、一度、お電話でお話しできればと思います。
下記に、私の連絡先を記しておきますので、お電話を頂ければ幸いです。
(携帯電話にかけて頂いて結構です)
すぐに、折り返し、こちらから、かけなおします。
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早速、電話でこの記者の方と話をさせていただくと、私の意見に賛意を示して下さり、「おはよう日本」という番組で取り上げたいので取材したいということでした。これは本当に嬉しかったです。インターネットの力を認識する出来事でもありました。思いが通じて、天にも昇る気持ち、というのはこのような状況で使うのかな、とも思いました。
節電虫(益虫)の開発試作、無料キャンペーン、テスト販売、メディアでの記事報道、そしてインターネットでの商品紹介とメールリンクでの意見発信と一連の流れが2年間という時間の中で進んできました。この短い2年間でさえも山や谷がありましたが、思いは常に一つ。私にとって初めてのオリジナル商品である節電虫(益虫)を何とか飛ばしたい、ということでした。
NHKに直接取材いただくという話は6月6日の電話による取材、6月7日の節電虫(益虫)サンプル依頼、6月10日の2回目の電話取材を経て1996年6月13日と決定しました。
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