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世界最高のリベンジNo19

Image by Olia Gozha

取り敢えず、

ラゴン達が帰って来るとマズイ! とにかくその場を離れた。

時間は午後3時。

頭の中は、まだ少しボーとしている。

家への道を車で走りながら考えた。

ラゴンの車がAホールの駐車場にあると言う事は・・・

必ずそこにラゴンと誰かが戻って来る。

まずは、その場を押さえなくては!

そう思うと、急に頭がスッキリして回転し始めた。

よーし!

今こそ、毎晩毎晩寝る間も惜しんで読んだ

色んな不倫(探偵)サイトが参考になるはずだ!

とにかく家に帰って、仕事服を着替えた。

そして考えた。

まず、動かぬ証拠をゲットしなければ!

あの現場で写真を撮る為には、

私が居る事がバレないように変装しないと!

大きな帽子とサングラス、マスクを持って、(怪しさ満載)

一眼レフカメラを用意した。

家で落ち着く暇も無く、早速出かけた。

何故か、不思議な程、冷静沈着に計画を考えられた。

今回だけは絶対に失敗はしない。

このチャンスを逃すわけにはいかない。

一番大切なのは、気付かれずに証拠写真をGETする事!

それには、私の車は絶対に気づかれる。

違う場所に停めて、何処かに隠れて写真を撮ろうとしても

隠れる場所が難しいし、駐車場にポツンとたってたら目立ってしまうし。

そうだ! もうこれしかない。

「レンタカ-だ!」

仕事で遠方に行った時は、たまにレンタカーを借りるので抵抗は無かった。

通り道でレンタカーを借りた。

これでパーフェクト。

車でばれる事は絶対に無い。

もし、こんな事を誰かに言ったら

「え!!そんな事までするー?」と、言われるかもしれない。

でも、

私にとっては、これは浮気だけの問題じゃない、

今、戦わないと今までと何も変わらない。

勝つか負けるか、ラゴンとの真剣なリベンジだった。

レンタカーで駐車場に向かいながら、ラゴンに電話をかけた。

相変わらず、デート中は一度では電話には出ない。

直ぐにコールバックしてきた。

ラ 「何?」

私 「今日、何時に帰って来る?」

ラ 「6時半ごろや!」

私 「分かった」

ふ~ん、6時半という事は、駐車場から家まで30分。

駐車場に着くのは、6時だな!

少し早いけど、4時半に到着した。

後はラゴンと誰かが2人で帰って来るのを待つだけ!

「やっと、待ちに待ったその時が来るんだ!」と思ったら、

嬉しくて興奮してドキドキが止まらなかった。



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