top of page

今の時期だからこそ、、、その16

Image by Olia Gozha

気がつけば、その16まで来てしまったこの記事ですが、全く状況改善が見られないのは驚きですね。

 3月25日からはじまったロックダウン の時には、まさかここまで書き続けることになるとは全く思いませんでした。


 さて、6月22日の時点での感染者数ですが、延べ感染者数は約41万5千人、1日あたりの新規感染者数は1万5千人くらいです。

 また、恐ろしいことに、新規感染者数の増加率が1日あたり1,000〜2,000人程度になってきており、感染者数の総数はこの後さらに爆発的に増える兆しを見せております。

 現在総感染者数が世界第3位のロシアを抜くのも時間の問題、、、の様な気がします。


 さて、先週感染者数に関しての違和感のことを書いたことで、先々週のインド政府・自治体の動きを書き忘れていたのでその紹介と、昨日6月21日に時事ドットコムに掲載されたニュースに対してのちょっとした違和感を書きたいと思います。


 まず、先々週の動きですが、、、インド政府は今回の新型コロナウィルス の対策をある意味全て地方自治体に丸投げしました。

 ある程度の指針は発表しているのですが、地域によって感染者数や感染拡大の状況が異なることから、『それぞれの自治体(州政府)で対応して』という感じになっています。 だから、しばらく州政府が発表した対応に関しての紹介になると思います。

 先々週発表された、私が住む州政府のガイドラインとしては、各種の施設(公園、レストランなどの飲食施設、モール、医療施設、ホテル、理容店・美容室、職場、住居など)それぞれに対しての細かなルール設定でした。

 このガイドライン、結構細かく既定をされていますが先週1週間の街中の状況を見る限り、、、全く守られているという気がしないなぁ。

 たしかに、このガイドラインに従っていろいろと行動をすれば、クラスターの発生も感染者が他の人にウィルスを移すというリスクも低減できると思うのですが、、、。この辺はインド人らしい状況だなぁ、と思ってみています。


 さて、もう1つは時事ドットコムに掲載された記事に関してです。

 この記事はインドでスラムの住民の方への支援活動を行なっている日本人の方とインド人の方の活動と新型コロナウィルスへの対応されている内容を紹介した記事です。

 ここから私が書く内容は、インド在住者の人や、その道の専門家の方からいろいろ批判を受ける可能性はありますが、あくまで私個人の見解として書かせて頂きます。

記事は以下のURLです。

『インド、スラムからの感染拡大の危機 新型コロナへの理解不足もー日本の支援団体が奮闘』

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062000326&g=int

 この記事に書かれているインドのスラム街の現状は、まさにこの通りだと思いますし、もっとひどい状況の場所として(差別的な用語の可能性がありますが)日本のホームレスが話題になる時に出てくる『ダンボールハウス』の様な物(2mくらいの間隔で金属のパイプを地面に突き刺し、それを支柱にしてブルーシートで小さなテントを建てただけの家。広さ的に大人二人でいっぱいだと思われます)に住んでいる人たち(そういうコミュニティーの様な物)を街中の広っぱで何度も見たこともあります。

 正直、家がある人たちはまだマシな方で、そういう人たちは本当に飲み水や食べ物をどうしているのだろう?と疑問に思うくらいの劣悪な環境でした。

 こういった環境下であれば、当然一人の感染者が出れば、瞬く間に感染が拡大してコミュニティー全体がクラスターとなると思います。

 そして記事の中には書かれていませんが、こういった人たちもインドではとても重要な労働力となっていることから、当然スラム街以外の地域へも仕事のために出入りされます。(生きていくためにお金が必要ですから当然です)

 しかし、彼らの、さらに彼らを雇用している人たちの新型コロナに対しての関心度や理解度が非常に低いと私は思っています。

 なぜなら、感染拡大を防ぐための措置がされていないからです。

 スラム街の方が貧しくてマスクを買うお金にも困っている、でも労働力が欲しい経営者。であれば経営者側が、マスクを準備すれば、会社や作業場に入る時には必ず手洗いや消毒をする様にすれば感染を防ぐことができるはずです。

 しかし、そういう対応をしていると思われる人は非常に少ないです。

 だからスラム街で発生したクラスター感染者が、スラム以外の地域に感染を広げているんだと思います。


また記事の中には次の様なことも書かれています。 

『支援に際してはデマにも悩まされました。「消毒液を手につけた後に調理をしたら火が手に燃え移って火傷をしたという動画が通信アプリ上で出回り、住民は(消毒液の)使用を怖がった』

 (*)個人名やこの記事だけで判りにくいと思われた部分は、実際のきじから削除・加筆を行なっています。

 これはどの様な消毒液を使用したかなどにもよりますが、もしエタノールを使用したのであれば、エタノールが乾く前に調理開始をすれば当然手に火が燃え移る可能性はあります。

 つまり『デマ』じゃなくて事実の可能性があります。

 じゃ、問題点は何かというと、消毒液を使用した後は乾くまで待ってから調理をしてください、という情報を伝えてあげる必要があると思います。

 『消毒液は燃えます。でも乾けば燃えません。』 

 『デマに振り回されている』と考え、デマを払拭しようとすれば当然理解は得られません。何が問題で何が間違っていたのか、怪我しないためにはどうすれば良いのか、その辺をキチンと説明してあげることが大事だと思います。

 多分実際の活動では、こういった説明をされているんだと思いますが、記事の中では書かれておらず、違う解釈を生みかねません。


 メディアの報道に関して、また紹介されている内容が『スラム街』だけだ問題という誤解を招きかねないことだったので、今回書かせていただきました。


 

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page